Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「あなたも名指揮者」ソフト

2013-03-25 08:50:50 | 新音律
何十年もご無沙汰している学生時代の友人が CD を送ってくれた.クラシックのオーケストラの名曲を,彼なりの解釈で midi で演奏・録音したものが収録されている.仮想オーケストラの名称は「アンサンブル・ポワミ」で,ポワミは彼の代々の愛犬の頭文字とのことである.

実は,自分が前から考えていたのは,カメラの前で指揮をすると,それが演奏に反映されるパソコンソフト.
作るとすればとっかかりは,Garage Band の類いにマウス (トラックパド) で演奏指令を実時間入力する方向だろう.各パートで音量のバランスを変えるくらいはできそうだ.テンポも,徐々に速く (遅く) するくらいは行けるだろう.
マウス (トラックパド) 入力で可能になったら,指揮棒の先に埋めた光源を認識させるとか...

しかし,クラシックとボピュラーの最大の違いは,ポピュラーはテンポ一定,クラシックはテンポが揺れることだ.ポピュラーにルートを持つ midi では,細かいテンポ,と言うより,時間的操作が難しい.
例えばこの「運命」のテーマの2小節目と5小節目のフェルマータを何秒伸ばすか,各フェルマータに続く8分休符を何秒休むか,などは指揮者の見せ場だが,midi を実時間で制御して実行するのは難しそう.



.....などと考えていたら,すでにこんな催しが行われていたことがわかった.カットの写真もこのページから拝借した.
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121108/wlf12110807230000-n1.htm

下の研究紹介によれば,midi なんかで誤摩化して目的を果たすことは不可能らしい.
http://www.vcl.im.dendai.ac.jp/official/wiki/index.php?Publications%2FPublications2012%2Fsusaki-2012-09-domestic
ただし,この電機大の研究と大フィルの催しとは関連があるかないかは,知りません.

いずれにせよ,パソコンで「あなたも名指揮者」を実現できるようにしていただきたいもの.



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小方・高田・中川・山本 著
「視て聴くドレミ - フーリエ音楽学への招待」大阪大学出版会(2013/03).

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コメント (1)
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