Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

大久野島

2013-11-19 08:16:38 | エトセト等
広大マスターズ例会で大久野島歴史探訪.案内して下さったのは,この問題を研究されている方だった.

ここでは戦前,国際条約に違反する毒ガス製造が行われた.核兵器と異なり,ローテクで出来てしまうのが毒ガスの怖いところ.
カットはいただいたパンフレットにあった毒ガス製造従業者の防護服だが,有効だったとは思えない.ある種の毒ガスには遅効性成分もあり,関係者のガン発生頻度は全国平均の15倍とか.
製造された毒ガスの大半は中国に運ばれ,使われた.ガイドさんは中国まで行って追跡調査されたとのことだが,今なお中国では埋没された毒ガス弾が被害を及ぼしていると,日本軍の中国での愚行蛮行に憤っておられた.

この島は地図から消された島であった.国防に関する秘密を保護するという名目なら,国は何でも出来たのだ.

いま問題の秘密保護法だが,秘密を保護するなんて,出来るの ? というのが素朴な疑問.グーグル・アースの時代に,島を抹殺するなんてもちろん不可能.情報は拡まるもの と言うのは,熱力学の法則と同じである.情報拡散速度は,太平洋戦争当時とは桁違い.北朝鮮に関する TV 報道を見ていると,全世界が知っていて,知らぬは該当国民ばかりと思われることが沢山.秘密保護とは,そんなもの ?


さて,大久野島は,現在はウサギの楽園.ウサギたちは観光資源であり,観光客は「かわいいー」を連発し,キャベツや人参を持参してウサちゃんたちを饗応している.
ウサギの発情期は春・秋だったのが,ここのウサギ達は食う寝るところも住むところも保証されているので,年中セックスしている.人口ならぬ兎口は Wikipedia によれば 2010 年には 300 羽だったとのことだが,今すなわち 2013 年 11 月には 800 羽くらいらしい.この調子で指数関数的に増加するとどうなるのだろうか.

数年後,島の食堂のメニューにはラパンが登場し,土産物は毛皮の襟巻き とか...
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