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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

本多 孝好 「at Home」

2013-11-29 08:41:13 | 読書
角川文庫 (2013/06).

「BOOK」データベースより*****
父は泥棒、母は結婚詐欺師。僕はパスポート偽造屋で働いており、弟はゲームの中で世界を救ってばかりいる。一家はそれなりに平和に暮らしていたが、ある日、母が結婚詐欺のターゲットに逆に誘拐されてしまう。犯人に呼び出された父と僕は、偽札が詰まった紙袋を持って母を助けに向かうが―。巧妙な伏線が張り巡らされ、驚きと涙なくしては読めない結末を迎える表題作を始め、現代の家族のかたちを描ききった傑作小説集。*****

カバーデザインが良い.
文庫につきものの解説がない.

表題作は快調.ドタバタかと思っていたら,意外に深刻になり,最後はハッピーエンド.文庫本 80 ページ足らずにエンタメが凝縮している.
丁寧語で会話する,生さぬ仲の父娘 (といっても娘は小5) が登場する2編目もまあまあ.3編目・4編目と順を追ってつまらなくなるのが残念.でも,最後に登場する「にへらーと笑う」男児がやや不気味だったりして,全体としては読み得.

帯の「水中メガネをかけて読むべきだ.でないと涙が本に落ちて,ビショビショになってしまう.- 乙一」という惹句.そんなに涙腺がゆるいヒトがいるとは,信じられない!

MISSING の作者だ! と手に取ったのだが,MISSING についてはほとんど覚えていないことに気づいたのでした.
コメント
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