加藤 政洋・〈味覚地図〉研究会「京都食堂探究 ─『麺類・丼物』文化の美味なる世界」筑摩書房 (ちくま文庫 2023/11).
出版社による内容紹介*****
きつねうどん、しっぽく、けいらん、のっぺい、ちゃんぽん、衣笠丼、木の葉丼、カレー丼…京都の食堂は歴史の中で、「麺類・丼物」を中心にして独自の発展を遂げてきた。うどんも丼物も中華もある京都食堂の魅力とは?食いしん坊の地理学者たちが店に足を運び、味わい、観察し、文献を渉猟して、謎多き京都食堂文化に迫る。待望の研究書が、文庫書き下ろしで、ついに登場。*****
上の表が研究成果の一例.東京の「たぬき」は天ぷらそば から天ぷら,すなわち「たね」を抜いたもので,たねぬきが たぬきに転じた.
「きざみ」は油揚げの細切りが載ったもの.大阪でも,「きざみ」と言えばこれが出て来るが,京都で「きつね」に大きな油揚げを期待してもダメだそうだ.
楽しい B 級グルメ本.