右の
沓掛良彦「壺中天酔歩 - 中国の飲酒詩を読む」大修館書店 (2002/4)
は,先月末古書市で「東京ことば...」と一緒に購入.
右の
青木正児「中華飲酒詩選」KADOKAWA (角川ソフィア文庫 2024/5)
を書店で見かけたが,これは 筑摩書房 (1964) 刊の復刊だろう.平凡社 東洋文庫 (2008) にも入っていた.
昨日の「いつかたこぶねになる日」ともども,ささやかなマイ漢詩ブームである.
ところで,漢文ってなんだろう.現代の中国語とは文字も違うし,文法も少し違うらしい.昔の文章は中国では,こちらの古文の扱いだろうか.
高校では国語の一部だった.漢文の教師は戦前派で,とつぜん訓読を詩吟のように唸り始めたりした.ぼくたちはかなり彼を馬鹿にしていた.彼のひとりよがりの (中間? 期末?) 試験問題に閉口した.
でも「... たこぶね ...」には訓読の面影はない.
「... たこぶね ...」には菅原道真・新井白石・夏目漱石などの日本人の作品も多い.かっては漢詩を作ることが,和歌俳句をひねることと ある意味で同列だったようだ.