毎日新聞出版 編,和田誠 画「作家が選ぶ名著名作 わたしのベスト3」毎日新聞出版 (2020/2).
古本まつりで買ったが,帰って奥付を見たら意外に新しい本だった.2001-2016 毎日新聞に初出.見開き2ページにいろいろな人 (作家とは限らないようだ) による,いろいろなテーマに対する3冊の本の紹介.
4部に分かれていて,
i 物語に遊ぶ 天沢退二郎選 : J・R・R・トールキン,島田荘司選 : コナン・ドイル,米澤穂信選 : 泡坂妻夫,etc..
ii わたしを作った本 北杜夫選 : トーマス・マン,小川洋子選 : F・H・パーネット,内田樹選 : 村上春樹,etc..
iii 作家VS作家 沢野ひとし選 : 椎名誠,横尾忠則選 : 岡本太郎,阿川佐和子選 : 阿川弘之,etc..
iv テーマで読む 椎名誠選 : 漂流記,青柳いづみこ選 : ピアニスト,原田マハ選 : アートと本,etc..
目次を見ているだけで楽しい.ここに拾ったのは,面白そうな選者と対象の組み合わせだが,じつは内容も全部面白いとはいかなかったところが,面白い.
見開き2ページに,遷者のとテーマを描いた和田誠の画もふくめ,1テーマ.中には和田画伯の画に入りたいがために原稿を引き受けたと書いている選者もいた. iv にはおまけとして,丸谷才一と三谷幸喜がそれぞれ和田誠の3冊を挙げている.
3冊だけ! 選ぶのは,たいていの場合楽ではない.和田の3冊は,丸谷選では 時間旅行 / 装丁物語 / あな,三谷選では お楽しみはこれからだ / たかが映画じゃないか / 倫敦巴里 だそうです.
i, ii, iii, iv の切れ目にも和田のイラストが2ページ大で挿入されているが,これらは「本漫画」として出版されているものからの抜粋らしい.
やはり古本まつりで買った,画像右端の「猫の楽園」については,後日.
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