音波の波長と笛の長さは比例するから,笛の音の高さは笛の長さで決まる.
これは理科の教科書にある管の中の気体の振動の図.上の二つは両端が開いた管 (いわゆる開管),下の二つは片方だけふたをした管 (閉管) である.開いた端は振動の「腹」になり,閉じた端は「節」になる.閉管における波長は開管の2倍である.同じ長さの笛では,閉管は開管のオクターブ下の音が出る.閉館の代表はクラリネット,開管の代表はフルートである.
さて,マリンバ・ビブラフォンには音板の下に共鳴管がぶら下がっている.上の図の閉管をたてにしたものである (ふたではなく底ですね).
閉管にするのは,管が短くて済むからだとは思う.しかし 3 オクターブのビブラフォンでは,開管にしても床に付くほど長くなるのは低音側の数本だけだし,長過ぎたら曲げれば良いはずだけれど.
開管すなわち底抜け管がぶら下がったフルート型をフル鉄琴,閉管すなわちクラリネット型をクラ鉄琴と呼ぶことにする.世の中の鉄琴 (ビブラフォン) はすべてクラ鉄琴である.
ではフル鉄琴はどんな音がするか...というわけで.DIY 店の塩ビのパイプで実験することにした.買って来たパイプの内径が58mm.長さは波長から決めるとしても,太さのほうはどう決めるか分からない.とにかくうちのビブラフォン (Musser M48 Pro Traveller) には,E#の音板の下に同じくらいの径のパイプが下がっていたので,この音板で試すことにした.
E# の周波数は 310Hz で,音速を 340m/s とすれば,波長は 1.09m,その 1/4 は 274mm.しかしヴァイブにぶら下がっていた管の深さはやや浅く 255mm であった.この差は話に聞いた「開口端補正」であろうと考え,その 2 倍,510mm の開管をぶら下げた.
比較のために,塩ビの 255mm の閉管も作製した,
ついでながら,フル木琴は可能か? マリンバは低音が売りで,ビブラフォンより音域が低音側に伸びている.クラリネット型のパイプでさえ曲げてるので,フルート型パイプはチューバみたいになってしまうだろう.
さて結果は?
この項続きます.
これは理科の教科書にある管の中の気体の振動の図.上の二つは両端が開いた管 (いわゆる開管),下の二つは片方だけふたをした管 (閉管) である.開いた端は振動の「腹」になり,閉じた端は「節」になる.閉管における波長は開管の2倍である.同じ長さの笛では,閉管は開管のオクターブ下の音が出る.閉館の代表はクラリネット,開管の代表はフルートである.
さて,マリンバ・ビブラフォンには音板の下に共鳴管がぶら下がっている.上の図の閉管をたてにしたものである (ふたではなく底ですね).
閉管にするのは,管が短くて済むからだとは思う.しかし 3 オクターブのビブラフォンでは,開管にしても床に付くほど長くなるのは低音側の数本だけだし,長過ぎたら曲げれば良いはずだけれど.
開管すなわち底抜け管がぶら下がったフルート型をフル鉄琴,閉管すなわちクラリネット型をクラ鉄琴と呼ぶことにする.世の中の鉄琴 (ビブラフォン) はすべてクラ鉄琴である.
ではフル鉄琴はどんな音がするか...というわけで.DIY 店の塩ビのパイプで実験することにした.買って来たパイプの内径が58mm.長さは波長から決めるとしても,太さのほうはどう決めるか分からない.とにかくうちのビブラフォン (Musser M48 Pro Traveller) には,E#の音板の下に同じくらいの径のパイプが下がっていたので,この音板で試すことにした.
E# の周波数は 310Hz で,音速を 340m/s とすれば,波長は 1.09m,その 1/4 は 274mm.しかしヴァイブにぶら下がっていた管の深さはやや浅く 255mm であった.この差は話に聞いた「開口端補正」であろうと考え,その 2 倍,510mm の開管をぶら下げた.
比較のために,塩ビの 255mm の閉管も作製した,
ついでながら,フル木琴は可能か? マリンバは低音が売りで,ビブラフォンより音域が低音側に伸びている.クラリネット型のパイプでさえ曲げてるので,フルート型パイプはチューバみたいになってしまうだろう.
さて結果は?
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