ポール・ラファージ, 柴田 元幸 訳 中央公論新社 (2013/7).
刊行当時の評判本を図書館で借用.この著者の訳本とは,波長が合わないこともあるが,これはヒットした.再読したくなりそうで,アマゾン1円中古を発注してしまった.
予備知識ゼロで読み始め,「プルーデンス」を読み終わったところでこれは長編小説だったと認識した.
このプルーデンスが消えた恋人で,彼女の似顔絵を描いたことから主人公は世間から「失踪者の画家」とされ,そのために投獄され.... ストーリーはもたもたと展開するが先の予想がつかない.
アマゾンの「BOOK」データベースの引用
*****何が本当で,、何がただの物語なのか? 消えた恋人を探し,孤独な男が飲み込まれた奇譚の迷宮.*****
が要領を得ている.
著者 25 歳のデビュー作だそうだ.
カルヴィーノみたい,村上春樹みたい,オースターみたい,エンデみたい,萩原朔太郎みたい.... 少しずつ合っているみたいである.
挿画が秀逸.The Alcorn Studio & Gallery "The Artist of the Missing" で鑑賞できる.
☆☆☆☆★
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます