Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ジョルジョ・デ・キリコ -変遷と回帰-

2014-12-10 08:32:40 | お絵かき
キャッチフレーズは「ピカソが畏れた,ダリが憧れた」.@パナソニック汐留ミュージアム.
あまり大きくない,いくつかの部屋に,あまり大きくない絵がたくさん並んでいた.30 分ほどで一巡してしまった.

「形而上絵画」から出発し,途中ふつうの絵も描くが,晩年はまた「形而上絵画」に戻る,というより,デビュー当時に描いた作品の模写みたいなことをやる.
ふつうの絵から出発して,最後に「形而上絵画」な到達した...のでは,なかったのだ,と初めて知った.



デ・キリコが「形而上絵画」で見る人の不安を煽るテクニックの一つが,遠近法で一致しない消失点 (赤線は私が書き入れました).こういう遠近法で動画を作ったらどんな感じだろう.
ちなみにこの絵は展覧会にはなかった.

彫刻の展示には天井からライトが当てられている.じつはこのライトは,space playerというデバイスで,この仕掛けのために顔のないマネキンの影が刻々と移動する.しかしそのことを認識しないで通り過ぎる人が多い.もったいない.

下の CM 動画を見て,この展覧会での space player の使い方は全くひかえめだったと知った.液晶プロジェクターを下に向けるというアイデアにすぎないんだけど.


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