Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ポール アルテ「殺人七不思議」

2021-03-07 08:55:34 | 読書
平岡敦訳,名探偵「オーウェン・バーンズ」シリーズ,行舟文化 (2020/9)

Amazon 掲載の「BOOK」データベースより*****
「探偵のなかの探偵オーウェン・バーンズが、お力添えにまいりました」密室で生きたまま焼かれた灯台守。衆人環視下で、虚空から現れた矢で体を射抜かれた貴族。―「世界七不思議」になぞらえた予告殺人の捜査に乗り出したオーウェン・バーンズは、「犯人を知っている」との報せを受ける。ある令嬢を巡る恋敵であった二人の青年が、互いに相手こそが犯人だと名指ししたのだ。令嬢は彼らにこう言ったという。「わたしを愛しているなら人を殺してみせて。美しい連続殺人を」。不可能犯罪の巨匠が贈る、荘厳なる“殺人芸術”。*****

この出版社・この著者は2冊目だが,1冊目に関しては装幀しかおぼえていない.このたびのカバーイラストも1冊目同様著者アルテによるものだが,ぼくの趣味ではない.

内容も...不可能犯罪モノは大好きだが...なんだこれ.名探偵は大言壮語するくせに木偶の坊.七不思議というタイトルに即して7つの殺人が起こるまで,手も足も出せないところ,金田一耕助に倣っている,これがお約束なんだろうか?
しかし(ネタばらしだが,言わせて貰えば →)犯人と探偵の関係はお約束違反な感じなきにしもあらず.

原書房 2021 本格ミステリランキング海外編第3位だが「ファンの中ではやや肩透かされ気味との感想が多く,次回作への期待が高まるところです」だそうだ.

著者はフランス人だが,舞台はイギリス.なぜだろう?
巻末に芦辺拓のトリビュート短編,はさみこみ (? 図書館本では糊づけ) にアルテの短編「粘土の顔の男」.どちらもおまけ程度の出来.

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