小林 忠「江戸の絵を読む」ペリカン社(1989/7).
古書で購入.目次に鉛筆で薄く書き込みがあった.この書店ではたいてい値段票の余白に「シミ,蔵書印,かきこみ」などと書いてあるのだが,この場合は店員さんが見逃したらしい.ま・いいか.
1998 年に新装版が出ている.
この時代,カバーにはバーコードがない.デザイナーの名も無い.
アート紙というのかな? もち重りがする.口絵以外はモノクロだが,原則1ベージ1枚.
この著者の著書は最近は「教えてコバチュウ先生!浮世絵超入門」小学館 2020 のように軟化したらしいが,この本は正統的.
以下は勝手な感想.
モノクロ印刷も今ではネットでカラーで見ることができる.左は司馬江漢の不忍池図で,銅版画に彩色.左右が逆だが のぞき眼鏡で見ると正常に補正される.
右は歌川広重の洗馬.モノクロ写真では,これも銅版画みたいに見えたのだった.
絵としては右の勝ち.だが当時の江戸っ子が左を覗いたときのびっくり度は,現代人の想像を超えていたかも.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます