凍結含浸法は広島県立総合技術研究所食品工業技術センターが開発した,酵素の作用で食物を軟化させる食事支援食の製造技術である.通称「やわらか食」はこれに基づいた介護食で,いくつかのメーカーから市販されている.かってブログに「呑み込めない」と書いたので,J 子の友人が数食分を送ってくださった.ありがとうございました.
入院中の食事は,まず おもゆ + スープ,副菜なしから始まり,次に副菜付き三分がゆへと移るのだが,このふたつの間のギャップが大きい.自分の場合,十日近くの絶食絶飲で呑み込み方を忘れてしまったようだ.ここにやわらか食と,その前にもっと柔らかいムース食があったら,どんなに嬉しかったことだろう.
ただし現在は, J 子と同じものを食べている.閉塞しやすい小腸を抱えているので,J 子の倍くらいの時間をかけて噛むことにしている.繊維質の多いものは避けている.いか,たこ,きのこ類はいけないらしい.
さて,右上がカタログ上のやわらか食だが,チンと解凍すると右下のように煮物・和え物はでれっとしてしまう.でもなかなか美味しい.主菜のタンパク質は,肉より魚の方がこの技術には向いているようだ.
お試しセット価格6食 5,180 円は,病院で供するには高いだろう.量的には寝てばかりいるのならこれでいいのだろうが,現在の自分にとって,メインの食事の前のアペタイザーという感じ.
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