路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【中山知子の取材備忘録・08.14】:「失敗」説濃厚の内閣改造の裏で岸田首相が仕掛けたしたたかな「スピンオフ人事劇場」

2022-09-12 11:10:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【中山知子の取材備忘録・08.14】:「失敗」説濃厚の内閣改造の裏で岸田首相が仕掛けたしたたかな「スピンオフ人事劇場」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・08.14】:「失敗」説濃厚の内閣改造の裏で岸田首相が仕掛けたしたたかな「スピンオフ人事劇場」

 岸田文雄首相が主導した「守りのための攻めの奇襲」による内閣改造が終わり、ふたをあけてみればかなりの顔ぶれが変わる大規模な表紙替えとなった。今、国民の高い関心が注がれる、自民党国会議員と旧統一教会との関係を断とうと、関係が指摘された7人の閣僚を外したが、それでも接点のある新閣僚、副大臣、政務官がゾロゾロ。旧統一教会側と自民党議員との関係の根深さがあぶり出される皮肉な結果となり、改造直後はしばしば「ご祝儀相場」となるはずの支持率も上がらない。短期的に見れば、今回、首相によって強行された内閣改造は、失敗だったとの見方が大半だ。

岸田文雄首相(22年6月25日撮影)

       岸田文雄首相(22年6月25日撮影)

 一方で、今回行われた自民党役員人事と内閣改造には、長期的な観点で見た場合、いくつかの仕掛けが仕組まれている。ドラマでいえば「伏線」。将来、「この仕掛けはそういう意味だったのか」と思い返せるかもしれない、人間関係や政治的背景…。本筋のストーリー(内閣改造)とは別の「スピンオフ」的な観点で見ると、岸田首相のしたたかな戦略がにじんでくる。

たとえば…

自民党の茂木敏充幹事長(21年11月撮影)
自民党の茂木敏充幹事長(21年11月撮影)

 <1>【ライバルにお目付け役?】自民党役員で留任した茂木敏充幹事長と、選対委員長から役職がスライドした遠藤利明総務会長は、1993年衆院選の初当選同期。スタートはともに自民党ではない。自民党から政権を奪い、一時非自民の連立政権を担った日本新党の出身(茂木氏は公認、遠藤氏は無所属で推薦を受けた)で、その後自民党に移った。茂木氏は実務能力の高さが評価される半面、人柄にはさまざまな評価もある。ただ今や派閥を率いる立場で「ポスト岸田」をねらう立場でもある。一方、遠藤氏は、選対委員長から党の最高幹部の位を示す「党3役」の一角の総務会長に昇格。その理由として、茂木氏の「お目付け役」的存在になるためではないかとの見方があるようだ。

 前の総務会長は当選4回の福田達夫氏で、茂木氏より年も当選回数も下。だが、遠藤氏は同期で年も上。しかも、岸田氏に近く信頼が厚い。総務会は党の重要な意思決定機関で、選対委員長時代より発言力は増す。そんな側近を「ポスト岸田」を目指す茂木氏というライバルの近くに置けば、茂木氏も「福田氏の時よりやりにくいはず」(自民党関係者)との声を耳にした。

 <2>【裏のテーマは…】経産相から、党の政策全般を仕切る政調会長に“異動”した萩生田光一氏。亡くなった安倍晋三元首相の側近で、今も多くの関係者が「将来の安倍派会長」最有力とみる。経産相を外れることには未練があったとされるが、一方、そのポストに起用されたのが、萩生田氏同様に安倍派会長を狙う1人、西村康稔氏。重鎮の後押しもあり野党時代の2009年自民党総裁選に出馬したこともある。菅政権では経済再生相として新型コロナ対応も兼ね、連日会見にも登場した。岸田政権ではしばらく無役だったが、新たな立場でチャンスがめぐってきた。安倍派の将来を占う2人のライバル同士が、党と政権、目立つ立場で活動するこの「行ってこい」人事。お互いに意識すればするほど「消耗戦」になるとの見方もある中、次期安倍派派閥会長レースという重大な「裏テーマ」を設定した首相の思惑は…。

 <3>【囲い込み】昨年の自民党総裁選を岸田首相と戦った河野太郎氏がデジタル相、高市早苗氏が政調会長から経済安保担当相として再入閣した。閣僚となれば、時の政権の方針に沿い協力しなければならない。2人とも、首相による「一本釣り人事」といわれている。次の総裁選に出馬する可能性もある、自身にとっての2人のライバルを、結果が求められる閣僚に取り込むことで、良くも悪くも政治家としての評価を、外から見えやすくしたのではないか。自民党の幹部よりは、閣僚のほうが表面的な動きは多い。なかなか巧妙だ。

高市早苗経済安全保障担当相(22年1月撮影)
高市早苗経済安全保障担当相(22年1月撮影)

 <4>【挙党態勢に見えて…】遠藤氏に代わり、「党4役」の選対委員長に就任した森山裕前国対委員長は、岸田首相と距離を置く二階俊博前幹事長の側近で「自民党内非主流派」の大物の1人。与野党にパイプを持つ森山氏の起用は、挙党態勢の一環でもある。一方で、選対委員長に課せられた今後の大きな仕事の1つが、衆院の選挙区割り改定「10増10減」の調整。対象議員の怒りや恨みも買いかねない中での調整役となる。難しさが伴う作業が予想され「ポストを得られたとはいっても、楽な仕事ではない」(関係者)。調整にたけた森山氏でないと御せない面もあると踏んでか、こういう局面ではベテランの手腕にすがったということかもしれない。

 首相は今回の内閣改造と自民党役員人事で、自らの政権運営がうまく運ぶように、さまざまな仕掛けを行ったような気がしている。岸田改造内閣スピンオフ劇場。もちろん、本筋のドラマ(主演岸田首相)が最も見応えがなくてはならないが、本筋のストーリーでは、依然、旧統一教会との関係をめぐって混乱が続く、悪循環。ねらったスピンオフでの仕掛けがうまくはまるとも限らない。少なくとも、旧統一教会の問題をぬぐい去れていない岸田首相は、かなり前途多難だ。【中山知子】

 中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年08月14日  11:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【中山知子の取材備忘録・08.07】:岸田首相したたか奇襲ふたたび 人事前倒しで派閥のご意向スルー、隠れテーマは「安倍派離れ」?

2022-09-12 11:10:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【中山知子の取材備忘録・08.07】:岸田首相したたか奇襲ふたたび 人事前倒しで派閥のご意向スルー、隠れテーマは「安倍派離れ」?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中山知子の取材備忘録・08.07】:岸田首相したたか奇襲ふたたび 人事前倒しで派閥のご意向スルー、隠れテーマは「安倍派離れ」? 

 岸田文雄首相のしたたかさがまたあらわになった。参院選を受けて、来月9月上旬という見方が有力だった内閣改造と自民党役員人事実施のタイミングを、一気に1カ月も早め、今週行う考えを表明した。8月10日の火曜日とみられている。この早業には、自民党の複数の関係者が「奇襲」ととらえている。

岸田文雄首相(21年11月30日撮影)

      岸田文雄首相(21年11月30日撮影)

 会期3日間の短い臨時国会も終わって、国会議員はまもなく始まるお盆休みを控え、地元での活動に向けた準備に入る時期だ。しかし5日午後、自民党関係者の間に「8日午後4時以降に臨時役員会、臨時役員連絡会がセットされるらしい」という趣旨の情報が飛び交い、やがて具体的な時間も明らかになった。お盆休みなんていう雰囲気が一気に消し飛ぶ、衝撃が走った。

 自民党議員にとって、特に「閣僚待望組」と呼ばれる議員にとって、人事の季節はそわそわするものだ。最近の組閣や党役員人事では、主要派閥へのバランス配慮も見てとれるが、人事を前にした各派閥のトップにとっては、首相サイドに「待望組をいかに押し込むか、押し込めるかの『営業活動』」(関係者)がどこまでうまくいくかが、求心力にも影響するため必死だ。しかし、今回は営業活動の時間をほとんど取らせない、首相サイドの逆張り。各派閥から寄せられるはずだった閣僚候補の「推薦名簿」という「ご意向」には応じないという、首相サイドの強いけん制が現れる形となった。

 岸田首相の「奇襲」はこれに始まったことではない。昨年の衆院解散も、当初想定されていた時期から2週間、前倒しされた。当時首相に就任したばかりで、首相就任から解散までわずか10日という、歴代の内閣でもなかった超スピード記録。側近を含めた、入念な解散戦略の結果だったといわれる。事前のメディアの評価を覆して大勝した後は、新型コロナなどさまざまな課題がある中で、「謎」といわれる高い支持率を維持してきた。

 しかし、最近はコロナ感染「第7波」の急拡大に加え、安倍晋三元首相の銃撃死で明るみに出た旧統一教会と国会議員、特に自民党議員との関係の多さなどで、支持率が急落。しかも、岸田内閣で旧統一教会との関係が明るみに出た閣僚が、複数出ている。8月6日の記者会見で、「私個人は当該団体とは関係はない」とわざわざ明言した岸田首相にとって、今回の内閣改造や党役員人事で優先される条件の1つが、旧統一教会との関係のクリーン性になるのは明らかだ。

 党内では、早くも「旧統一教会との関係が薄い派閥や議員が有利」との声が出ているという。閣僚を交代させる場合、岸田派や麻生派、茂木派からの登用が中心になるとの見方もある。一方、旧統一教会との関係が指摘される議員が多い安倍派は「外されるのではないか」などの声も出ているといい、岸田政権の「安倍派離れ」のきっかけになるとの見方もある。明日8月8日は、安倍氏の死から1カ月。安倍派からの入閣、党役員への登用がどんな形になるかで、再び派内で混乱が起きる可能性もある。

 この時期での人事について、もし、当初通り9月まで待てば、その間、旧統一教会と国会議員の関係についての報道が続き、内閣の体力がそがれる。「聞く力」で、時に重要政策の軌道修正も気にしない首相だがて、局面打開に打って出る必要性を優先せざるを得ない状況が生まれたということだろう。

 「奇襲」は戦いでの勝利への近道である半面、大きな守りの姿勢でもある。旧統一教会スキャンダルを抱える今の状態が続くことを嫌い、人事という手段で攻め、同時に守りを固める。優男(やさお)の雰囲気で、以前は優柔不断の評価もあった岸田首相のしたたかな一面が、今回もにじむ結果になった。

 攻めという名の守りという意味での「奇襲」といえば、過去に安倍元首相も、2014年12月、2017年10月の衆院解散で見せた手法。14年には閣僚の「政治とカネ」問題で政権基盤が揺らぎ、17年には「小池新党」の台頭が予想される中だったが、いずれも解散の明確な「大義」はなかった。14年当時、「ご都合主義の『今でしょ』解散」と記事を書いた覚えがあるが、攻めているようで守る手法は、長期政権を築いた安倍氏も駆使した「伝承技」でもある。

菅義偉前首相(21年12月7日撮影)
菅義偉前首相(21年12月7日撮影)

 政界の人事は「目玉」が必要。今回、キーパーソンといわれてきたのが菅義偉前首相だ。岸田氏は一昨年の党総裁選で菅氏に惨敗し「終わった」といわれながら、昨年いち早く党総裁選に名乗りを上げ、結果的に菅氏の退陣につながった。追いやられた形の菅氏だが、今も無所属議員のグループを束ね、勢力を拡大した新たなグループ旗揚げの準備も整っているとされる、今は在野の「キーマン」だ。一方で安倍1強を支えた知恵袋でもあり、安倍氏亡き今、挙党態勢の象徴として処遇されることはあるのかが焦点だ。岸田氏を支えるメンバーからの異論も取りざたされる。

 今のところ、今回の人事では、得意の「聞く力」を発揮する様子が見えない岸田首相。奇襲は成功するのだろうか。【中山知子】

中山知子の取材備忘録

 ■中山知子の取材備忘録

 ◆中山知子(なかやま・ともこ) 日本新党が結成され、自民党政権→非自民の細川連立政権へ最初の政権交代が起きたころから、永田町を中心に取材を始める。1人で各党や政治家を回り「ひとり政治部」とも。現在、日刊スポーツNEWSデジタル編集部デスク。福岡県出身。青学大卒。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・コラム・「中山知子の取材備忘録」】  2022年08月07日  11:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.09.12】:銃器摘発の元エース刑事らが啓発|北海道で依存症予防教育セミナー

2022-09-12 06:03:50 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2022.09.12】:銃器摘発の元エース刑事らが啓発|北海道で依存症予防教育セミナー

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.09.12】:銃器摘発の元エース刑事らが啓発|北海道で依存症予防教育セミナー 

 「全国的に警察で銃器摘発に集中していたころ、ある時から『クビなし拳銃でもいい』ということになったんです。クビなしというのは、持ち主のわからない銃。よく『コインロッカーから銃がみつかった』とかいう事件、あれはほぼ100%、警察のヤラセです」――かつての「銃器捜査のエース」の語りに、50人ほどの聴衆が身を乗り出して聴き入る。声の主は、元北海道警察刑事の稲葉圭昭さん(68)。現職時代に拳銃摘発の不適切捜査にかかわった経験を話すのは、自身が体験した薬物依存のきっかけを知って貰うためだ。

◇   ◇   ◇

 2年前に厚生労働省の補助金事業である「依存症予防教育アドバイザー」資格を得た稲葉さんは8月下旬、北海道・恵庭市で開かれた依存症予防の啓発セミナーで講師を引き受けた。

 「さらに2年ぐらい経つと『自首減免』という制度ができて、銃を持って自首した人を罪に問えなくなった。それで、知り合いのヤクザとかに銃を持って来させたりして、私1人で都合100挺ぐらい出したと思います。そういう捜査を7年ほど続けてきたところ、私の情報提供者の1人が上司を脅迫するということがあった。それが全部、私のせいになっちゃったんです。組織的に違法捜査を続けたにもかかわらず『お前のせいだ』『もう仕事しなくていい』ということになった。『だったらもういいや』という気分になって、捜査協力者に注射して貰ったのが最初です。協力者を抱えるにはお金がかかるので、覚醒剤を密売して利益を得ていました。それで、常に薬物が手もとにあったんです。毎日のように薬を使うようになり、一日に何度も注射することもありました」

 予防教育セミナー『アディクションと回復』を主催したのは、さまざまな悩みを抱える人たちを支援する恵庭市のNPO法人おはな。この日登壇した稲葉さんを含む4人の講師はいずれも先の予防教育アドバイザー資格を得ており、セミナーは北海道内の有資格者が初めて一堂に会する場となった。

 道内で最初に資格を得た稲葉さんは、先述の薬物使用などで2002年に逮捕、未決勾留期間を含めて8年間ほどを刑事施設で過ごした。長期間の服役が断薬のきっかけとなり、社会復帰して10年以上が経つ今も覚醒剤とは無縁の生活を送っているが、自身は「今たまたまやめられているだけ」といい、予防教育資格を得る講習の課程で「何かの引き金があればいつ再開してもおかしくない」と自覚するに到ったという。8月のセミナーでは使用再開の未然防止に必要なことを問われ、「自分を大切にすること」と即答した。

 「ベタな言い方ですけど、まず自分を大切にしないと、人のことも大切にできない、他人に優しくできないと思うんです。以前の私のようにヤケクソで物事を判断したり、行動したりせず、まずは落ち着いて自分を大事にするところから始めるべきです」

 愛猫との生活が長い稲葉さんは「猫を飼うと優しくなれます」と参加者の笑いを誘いつつ、「依存症当事者の家族など周りの人たちは決して本人を見捨てないで欲しい」と呼びかけた。

 セミナーではこのほか、専門医として依存症にかかわり続ける手稲渓仁会病院(札幌市手稲区)の白坂知彦医師がアルコール依存やオンラインゲーム依存について解説、とくに若い人などにみられるゲーム依存・ネット依存の背景に生きづらさの問題があることなどを指摘した。またリモート参加したNPO法人とかちダルク(帯広市)理事長の宿輪龍英さんは、再発防止に必要な考え方として「自分にも人にも正直であること」と話し、身の周りの小さな決まりごとを守り続けることで依存症をコントロールしている自身の体験などを語った。

 セミナーを企画したNPO法人おはな代表の石上一美さんは、参加者の多くから「貴重な情報が得られた」などの感想が寄せられたことを受け、「これを機にそれぞれの地域で依存症への理解を深めていって貰えたら」と話している。

 北海道内の依存症アドバイザーらが取り組む啓発企画としては、先の宿輪龍英さんらが参加して1111日、札幌市内で『勇者の祭典』と題したイベントを開催予定。やはり依存症当事者でアドバイザー資格も持つ俳優の高知東生さんらを招き、トークライブなどを開く。参加方法やプログラムなどの詳細は、特設サイト参照。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・北海道・恵庭市で開かれた依存症予防の啓発セミナー・元北海道警察刑事の稲葉圭昭さん】  2022年09月12日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:玉城デニー氏再選 支持拡大へ辺野古以外もアピール

2022-09-12 00:05:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:玉城デニー氏再選 支持拡大へ辺野古以外もアピール

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:玉城デニー氏再選 支持拡大へ辺野古以外もアピール 

 11日に投開票された沖縄県知事選で再選を果たした現職、玉城(たまき)デニー氏(62)の那覇市の事務所では、午後8時の投票締め切りとほぼ同時に「当選確実」の一報が入ると、集まった支持者から拍手が湧いた。玉城氏は深々と頭を下げた後、笑顔を見せ、沖縄の手踊り「カチャーシー」を舞って喜んだ。

 再選が確実となり、花束を受け取り笑顔を見せる玉城デニー氏(右)と妻智恵子さん=那覇市で2022年9月11日午後8時31分、喜屋武真之介撮影

 玉城氏は「身に余る、県民からの信頼と『これからも頼むぞ』という希望を託してもらったことに感謝する」と支援者にあいさつ。報道陣の取材に「間違いなく、今回は辺野古の新基地建設が大きな争点だった。私の再選は県民の思いが1ミリもぶれていない結果だ」と語った。

 2018年の前回選は、急逝した翁長雄志(おながたけし)前知事の後継として急きょ出馬。当時の安倍晋三政権が支援した佐喜真淳(さきまあつし)氏を約8万票の大差で破って知事に就任した。

 だが、1期目は苦難の連続だった。玉城氏は「翁長氏の遺志を継ぐ」として、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画に反対したが、安倍政権は知事選の約2カ月半後に辺野古沿岸部の埋め立てを開始した。

 玉城氏は「対話による解決」を求めたが、政権側は応じずに工事を着々と進めた。辺野古沿岸部の海域の一部は「陸地化」された。移設に反対する「オール沖縄」からは象徴的な存在だった保守系の経済人が抜けていった。

 19年10月には琉球王国の歴史、文化の象徴だった首里城正殿などが焼失。20年以降は全国最悪の状況が長く続いた新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。観光客は激減し、経済が冷え込んだ。

 日本復帰から50年を迎えた節目の年の知事選。玉城氏は選挙戦で、辺野古移設問題以外の訴えにも力を入れた。

 子育て支援策や子供の貧困対策に取り組んできた実績をアピール。前回選から掲げる「誰一人取り残さない優しい社会の実現」を改めて訴え、LGBTなど性的少数者らマイノリティーの支援も打ち出した。陣営ではネット交流サービス(SNS)でのトークライブなど若い世代を狙った発信にも注力し、支持拡大を図った。

 移設計画に対しては、埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤の問題などを挙げて、「工事を完成することはできない」と強調し、「改めて反対の民意を」と呼び掛けた。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりが明らかになった佐喜真氏側の「敵失」にも助けられ、再選を果たした。【宮城裕也、城島勇人】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄県知事選挙】  2022年09月12日  20:51:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【沖縄県知事選】:旧統一教会問題も逆風 支持広がらず 佐喜真淳氏

2022-09-12 00:05:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【沖縄県知事選】:旧統一教会問題も逆風 支持広がらず 佐喜真淳氏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【沖縄県知事選】:旧統一教会問題も逆風 支持広がらず 佐喜真淳氏

 11日投開票された沖縄県知事選で、前宜野湾市長の新人、佐喜真淳(さきまあつし)氏(58)は岸田文雄政権の支援を受け、2018年の前回選の雪辱を期した。現職の玉城(たまき)デニー氏(62)の当選確実が伝わると、那覇市の事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。8年ぶりの保守県政奪還を狙い、全面支援した自民、公明の国会議員や県議らも肩を落とした。

厳しい表情でインタビューに答える佐喜真淳氏=那覇市で2022年9月11日午後8時18分、平川義之撮影

 午後8時過ぎ、事務所に姿を見せた佐喜真氏は、支援者らのねぎらいの拍手に深々と頭を下げ「ふがいない結果になったことをおわび申し上げる。全ては私の力不足」と話した。

 佐喜真氏は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に対して「容認」姿勢を打ち出し、普天間飛行場の早期返還を訴えたが「私の訴えが浸透しなかったと感じている」と述べた。告示前に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体のイベントに複数回参加していたことが明らかになったことについて「少しは影響があった」と振り返った。

 佐喜真氏は保守系首長のエース的存在で、前回選に宜野湾市長を辞して出馬したが、落選。その後も朝の街頭での手ぶりや県内の首長選の応援など地道な活動を続けてきた。7月の参院選への擁立論もあったが、知事選再挑戦に意欲を示し、自民県連の選考委員会で5人の中から候補者に選ばれた。 

 前回選は普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画について賛否を明らかにせず、「争点隠し」と批判を浴びたが、今回は工事の進捗(しんちょく)を理由に「容認」に転換。さらに「普天間飛行場の返還を30年までに実現する」と踏み込んだ。告示日には、移設先の名護市での街頭演説で移設容認を明言し、「政府と話し合いを持って、できる限り名護市民が納得できるように努力したい」と理解を求めた。

 しかし、旧統一教会の関連団体のイベントに参加していたことが判明し、批判を受けた。街頭で「誤解を招く行動をしたことを真摯(しんし)に反省している」などと述べたが、その後も旧統一教会と自民党議員との関係を巡る問題がクローズアップされ、逆風にさらされた。

 佐喜真氏は県内での新型コロナウイルスの度重なる感染拡大や観光客の減少による経済状況の悪化について「現県政が危機を招いた」と玉城氏を批判。「経済危機突破」を強調し、基幹産業の観光業を中心に1000億円規模の支援策などを打ち出したが、支持は広がらなかった。【竹内望、中里顕】

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄県知事選挙】  2022年09月12日  21:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.09.11】:【速報】沖縄知事選で現職の玉城デニー氏が再選確実

2022-09-12 00:05:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER2022.09.11】:【速報】沖縄知事選で現職の玉城デニー氏が再選確実

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.09.11】:【速報】沖縄知事選で現職の玉城デニー氏が再選確実 

 8月25日に告示された知事選は、きょう投開票が行われ、「オール沖縄」が推す現職の玉城デニー氏(62)が、政権与党が推す佐喜真淳前宜野湾市長(58)、下地幹郎元郵政改革担当相(61)の二人を大差で下して、再選を果たすことが確実となった。

 選挙戦は、コロナ禍で疲弊した経済の立て直しや県民の暮らし、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設の是非などを争点に、岸田政権とオール沖縄勢力による事実上の一騎打ちとなった。

 近年続いた首長選におけるオール沖縄勢の退潮傾向を受け、玉城氏と佐喜真氏の接戦とになるものとみられていたが、選挙間際になって安倍晋三元総理銃撃事件の原因となったカルト集団・統一教会と佐喜真氏の深い関係が判明。さらに、選挙戦最後の土日を台風11号が襲ったことや、安倍氏の「国葬」を強行しようとする岸田政権の姿勢にも反発が広がり、盛り上がりを欠く知事選となった。

 沖縄の民意を無視して辺野古移設を強引に進めてきた安倍・菅政権と、国民の半数以上が反対する国葬を見直そうともしない岸田首相。共通する「聞く耳持たず」の姿勢が、政権に痛い1敗をもたらしたといえそうだ。

 知事選で「辺野古移設反対」の民意が示されるのは、今回で3度目。この国に民主主義があるのなら、国は沖縄と真剣に向き合うべきだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・沖縄県知事選挙】  2022年09月11日  20:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2022.09.08】:【沖縄知事選2022】争点であり続ける「辺野古」

2022-09-12 00:05:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER2022.09.08】:【沖縄知事選2022】争点であり続ける「辺野古」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2022.09.08】:【沖縄知事選2022】争点であり続ける「辺野古」 

 台風11号の影響が残る中、取材で訪れた沖縄県。県知事選挙の様相は、4年前から一変していた。

 これまで経験してきた選挙の熱気は感じられず、県内のどこに行っても、しらけムードが漂う。前回までの知事選で最大の争点となってきたのは基地問題だったが、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移転先にされた名護市辺野古も、比較的静かな雰囲気だった。

 “辺野古は争点ではなくなったのか――?”民主主義を無視して辺野古移設を強行する自公政権の政治手法を批判してきたハンターとしては、現在の県民の思いが知りたいところ。知事選の戦況を探りながら、県民の声を拾った。

■盛り上がらぬ理由

その1】 消えた「沖縄公選法」―― 前回(2018年)の知事選はもちろん、やはり4年ごとに取材している名護市長選を含む沖縄県内の選挙では、公職選挙法を無視した選挙運動が繰り広げられてきた。

 林立する候補者名や顔写真を染め抜いたのぼり旗、ポスター。何台出ているのか分からないほど、ひっきりなしに行きかう無許可の街頭宣伝車――。(*下は、これまでの知事選や名護市長選での様子)

 そうした状況について、2018年の知事選の折に、記者の疑問に答えたある陣営の関係者は、笑って次のように話していた。
「沖縄公選法とでも言うんですかね。占領下の名残で、なんでもありの選挙が続いている。県警もなんとか是正しようとした時期があったが、うまくいかなかった。いけないことかもしれませんが、ある意味、選挙の原点みたいなところがあるんじゃないかと思ってます。選挙は自由にやるべきで、なんでもかんでも規制するのがいいとは思えない」

 今回は駆け足で県内を回ったが、どこに行っても「沖縄公選法」などなかったかのような状況だ。台風の影響かと思って選挙関係者に聞いてみたところ、違法な選挙戦の実態を重く見た選挙管理員会や県警が厳しく取り締まるようになったせいで、かつての「風物詩」はなくなってしまったということだった。

 かつて県内各地でみられた選挙手法は確かに違法だったが、本土並みの面白くない選挙になってしまったことに、ある種の寂しさを覚えた。カネがかからなくなったことは確かなのだろうが……。

その2】 消えた選挙ポスター掲示板――5日、6日と那覇市内を取材した記者が困惑したのは、選挙ポスターの掲示板がないこと。どれだけ走り回っても見つからない。那覇市役所で話を聞いたところ、台風の直撃を受けたため、ほとんどのポスター掲示板が取り外されているのだという。

 教えられた掲示板の場所に行ってみたところ、下の写真のように、鉄パイプで組まれた枠組みだけになっていた(九州の選挙では木製の枠組みがおなじみだが……)。少なくとも那覇市内では、選挙が行われているという緊張感を感じることはできなかった。

その3】消えた与党側候補者の勢い――8月25日に告示された知事選は、下地幹郎元郵政改革担当相(61)、政権与党である自民・公明が推す佐喜真淳前宜野湾市長(58)、そして「オール沖縄」が推す現職で再選を目指す玉城デニー氏(62)の3人で争う構図だ。

 当初は、前回同様玉城氏と佐喜真氏の事実上の一騎打ちとみられていた。近年続いた首長選におけるオール沖縄勢の退潮傾向を受け玉城知事の苦戦も予想されていたのだが、予想もされなかった事態が、佐喜真氏の支持を大きく減らすことになる。

 安倍晋三元総理銃撃事件で突如として浮上したカルト集団・統一教会の問題が、佐喜眞氏の支持を大きく減らす原因になったのだ。佐喜眞氏自身が、統一教会系団体のイベントに度々参加するなどズブズブの関係だったというのだから、自業自得と言うべきだろう。(*参照記事⇒【沖縄知事選】与党側・佐喜真氏を統一教会問題が直撃|現職・玉城氏が大幅リード

 ■消えない「辺野古」という争点

 いくつかの要因が重なって、一向に盛り上がらない沖縄知事選――。では、最大の争点であるべき「辺野古移設」の是非について、沖縄の有権者はどのように考えているのだろうか。

 報道各社が行っている沖縄知事選の情勢調査によれば、有権者がもっとも重視する政策課題は「経済」「暮らし」や「観光」。これまでの各種選挙で政府与党が、「野党では経済の発展は見込めない」として、予算を餌にした経済対策で沖縄を揺さぶってきたことが、一定の成果を上げてきたのは確かだ。

 さらに安倍政権が民意を無視して辺野古の埋め立て工事を強行してきたことで、「反対を唱えても、どうせ政府は聞く耳を持たない」と、あきらめムードも出てきていた。政府側の思惑通り、今回の知事選では辺野古移設の是非が、ついに2番目の政策課題となっている。

 しかし、それでも辺野古を重視すると答えた有権者は4割前後いて、依然として大きな争点であり続けている。

 ■消えた「カネ」の行方

 ところで、政府与党が自分たちしかできないと強調する経済対策だが、自民党政権だから沖縄が発展するという主張は、嘘だ。

 沖縄の本土復帰は1972年(昭和47年)5月。復帰と同時に沖縄開発庁が設置され(2001年1月に内閣府に統合)、巨額な予算を投入して沖縄振興が図られてきたはずだが、同県の1人当たり県民所得は、47都道府県の中の最下位から浮上したことがない。ばら撒かれるカネが、一部の地域や土建屋に集中したからに他ならない。

 2015年、工事の着工を急いだ政府は、条件付きで辺野古移設を認めるとしてきた名護市辺野古、豊原、久志の3地区の自治会組織に、地域振興関連費を直接支出するというエサを投げて賛成派の結束を固めさせた。

 辺野古を訪れる度に感じることがある。2014年頃には、かつての繁栄の名残を感じさせる廃墟のような建物が多数残っていた。それが、年を追うことに減り、行くたびに新しい建物や店舗が増えている。まさか住民個々に振興関連費を配っているはずはないだろうが、新基地建設を睨んで移住者が増えているとも思えない。軟弱地盤のせいで工事が遅れている新基地は、政府の最新の計画によれば完成が2030年代。本当に完成するのかどうか怪しくなっている現状では、明るい未来を見込んで移住してくる人などいないだろう。

 実は、地元のカネの動きに疑念を持つ関係者は少なくない。今回の取材で話を聞いた地元の住民は、次のように話す。
「新しく移住してきたとしても、町内会には入れてもらえないんです。移設に反対か賛成かは関係なく、新規は突っぱねられる。『取り分が減るから』というのがその理由。本土では考えられない話でしょうが、それもまた辺野古の現実です。政府がばら撒いたカネは辺野古の集落に入りますが、どう使われているのは不明。新しい家やリニューアルが増えていることと、無縁ではないと考えています」

 政府・自民党は、沖縄県や名護市の頭越しに地元地域を黙らせようと躍起になってきたが、カネの力で民意をねじ曲げる手法は、仲井真弘多元知事が辺野古埋め立てを承認した時と同じ。この時の材料は、当時の安倍政権が打ち出した毎年度3,000億円の沖縄振興予算だった。そのカネはどこへ行ったのか?

 沖縄をカネまみれにする安倍自民党の手法は、選挙でも一定の効果を上げてきた。2018年2月に行われた名護市の市長選挙で、「移設反対」の現職を破って初当選した渡具知武豊氏の陣営に流れこんだ資金の大半が、辺野古の工事を請け負っている建設会社を中心にした地場業者約50社の自民党側への献金だったことが、ハンターの調べで分かっている(*参照記事⇒名護市長を支える辺野古埋め立て業者のカネ)。

 政府や自民党がばら撒いてきたカネは、沖縄に米軍基地を押し付け続けるための、ほんのわずかなエサだったということ。自民党政権だから沖縄が潤うという話は、真っ赤なウソなのである。

 ■消えない「本土の責任」

 新聞やテレビの記者たちは、訳知り顔に沖縄のことや安全保障の問題を口にする。しかし、これまでの経験では、「日米安保条約は何条まであるか?」「日米地位協定を読み込んだことがあるか?」という問いに、まともに答えられた記者はほとんどいない。

 国内にある米軍基地の7割が集中する沖縄には、31もの米軍関連施設があり、県土面積の約1割(沖縄本島に限れば約2割)は基地という状況だ。私も含めて本土の人間は、そうした沖縄の理不尽な現実に、真正面から向き合うことができていない。

 安倍政権が続いた8年半の間に、本土メディアは牙を抜かれ、沖縄について、あるいは沖縄県民の思いについて、報じる回数が極端に減った。太平洋戦争、特に県民の4人に一人が犠牲になった沖縄戦の悲惨さを伝えるテレビドラマが減ったのも、安倍政権になってからのことだ。

 その安倍氏は、各種選挙で示された「辺野古移設反対」という有権者の意思を踏みにじり、ついには県民投票の民意まで黙殺して、辺野古の海を埋め立ててきた。

 「聞く力」を売りにして総理になった岸田文雄氏も、辺野古問題に触れたくないのか、沖縄の声を聞こうともしていない。

 国民の反対意見を無視して「国葬」を強行する岸田の姿勢は、「聞く耳持たず」で辺野古の工事を進めた安倍の傲慢さに通底する。これを、本土のメディアはなぜか叩かない。民主主義を否定する政治を批判できない連中に、報道を名乗る資格はあるまい。「記者」を名乗るのなら、沖縄に犠牲を払わせることによって平和を享受してきた本土に、重い責任があるということを自覚すべきだ。

 ちなみに、大手メディアが唱えてきた「公平公正」を権力に忖度する際の言い訳の道具だとみてきた私は、本土の責任を強く感じる者の一人として、政府与党が推す知事候補を応援する気にはならない。

 ■デニー氏優位で終盤戦へ

 知事選の戦況だが、現職の玉城デニー氏が大きく佐喜真淳氏を引き離す展開で、永田町の選挙関係者の間では、与党側の不利をひっくり返すのは困難との見立てが大半となっている。両陣営の本部に出向いてみたが、台風の影響を受けたせいか、佐喜真陣営が入る建物には選挙事務所の看板がない。地味な雰囲気は、活気のある玉城陣営の選挙事務所とは対照的だった。

(中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・話題・沖縄県知事選挙】  2022年09月08日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年09月10日 今日は?】:上杉謙信と武田信玄が川中島の戦いに臨む

2022-09-12 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2022年09月10日 今日は?】:上杉謙信と武田信玄が川中島の戦いに臨む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年09月10日 今日は?】:上杉謙信と武田信玄が川中島の戦いに臨む

 ◆9月10日=今日はどんな日

  黒沢明監督の「羅生門」がベネチア映画祭で日本映画初のグランプリ獲得(1951)

  劇場公開オリジナルポスター(C)KADOKAWA 1950 矢田部信和氏蔵

 アメリカ オリジナル版ロビーカード 槙田寿文氏蔵

 ◆出来事

  ▼上杉謙信と武田信玄が川中島の戦いに臨む(1561)▼カラーテレビの放送が始まる(1960)

川中島合戦の跡にある、八幡原本陣を再現した「信玄・謙信一騎打ち」の銅像

 

 ◆誕生日

  ▼綾戸智恵(57年=ミュージシャン)▼斉藤由貴(66年=女優)▼進藤晶子(71年=フリーアナウンサー)▼松田翔太(85年=俳優)▼谷村奈南(87年=歌手)▼徳島えりか(88年=日本テレビアナウンサー)▼金村美玖(02年=日向坂46)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年09月10日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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