【社説・12.30】:明るい話題であふれるように
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.30】:明るい話題であふれるように
自宅で新聞やニュースを見ていると、4歳の娘と2歳の息子が「これは何のお話なの」と聞いてくる。写真や映像を目にすると興味をそそられるようで、なるべく分かりやすく説明している
▼子どもが世の中の事象に関心を抱き、親に質問する時期を「なぜなぜ期」と呼ぶ。成長の過程で知識を吸収しようとしているようだ。親と会話を重ねることで思考力や想像力がはぐくまれるという
▼ある日のこと。新聞やテレビで米兵の事件や海外の戦争、政治家の不正のニュースが報じられた。子どもに「このお話について教えて?」と聞かれたが、どれも暗い話題ばかりで、どうやって伝えるか悩んだ
▼2024年もさまざまな出来事が世間をにぎわした。戦争で多くの命が失われ、県内では米軍関連の事件や事故が相次いだ。自然災害も多かった。高校球児の活躍や泡盛の無形文化遺産登録など喜ばしい話題もあった
▼新たな年はもっと明るい日々が訪れてほしい。毎年この時期になると願いを込める。世界の平和と県民が安心して暮らせる日々、そして、子どもたちと笑顔で会話できるような話題であふれるように。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年12月30日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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