《憂楽帳・01.10》:避難民の冬
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《憂楽帳・01.10》:避難民の冬
昨年12月、突然の知らせが届いた。ウクライナからの避難民が働く食堂「ナディヤ」(東京都小平市)が閉店するというのだ。
12月21日に開かれたクリスマスパーティーには、避難民と支援者が集まり、閉鎖を惜しんだ。運営者の別当紀人さん(47)は言う。「時がたつにつれ、ウクライナへの関心が薄れてしまった」。特に中東で戦争が始まった2023年秋以降、客足が遠のいたという。
2月でロシアによる侵攻から3年になる。日本に来た多くの避難民は一部の財団から生活費の支援を受けるが、期間は2~3年。言葉の壁もあり、定職を見つけるのは難しい。危険な母国に戻るか。第三国に行くか。再び決断を迫られる。
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