【金口木舌・11.25】:「支え合い」が生み出す強さ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.25】:「支え合い」が生み出す強さ
スポーツの試合を見ていると、結果を残すチームに一つの共通点があることに気付く。思うようなプレーができない選手がいると、仲間がすぐに集まって言葉を交わす。互いに支え合いながら難局を突破しているようだ
▼高校野球の県1年生中央大会で準優勝した北中城は選手が団結して勝利を重ねた。大会に出た1年生部員はわずか10人。このうち2人は野球部以外からの「助っ人」だった。大会では県内屈指の強豪校を破って決勝まで進んだ
▼嶺井政彦監督は「投手を助けようとする結束力がチーム内にあった」と振り返る。奮闘する投手を孤立させず、選手全員で支えることで難敵に勝利する強さを得た。今後の成長が楽しみだ
▼私たちの身近な暮らしに重ね合わせてみる。学校や職場、家庭などでも互いの支え合いが求められることは言うまでもない。苦境にある人を孤立させずにサポートできれば強い社会を築ける
▼沖縄は古くから人々が強く結びつき、発展してきた。さまざまな困難に直面する今の時代にこそウチナーンチュの絆は力を発揮する。躍動する高校球児の姿が、大切なことに気付かせてくれた。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月25日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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