【金口木舌・12.23】:「ワンチーム」の強さ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.23】:「ワンチーム」の強さ
プロバスケットボール琉球ゴールデンキングスを2013年から4シーズン指揮した伊佐勉さんは、監督の仕事を「孤独」と表現した。結果が出なければファンから批判され、選手ともぶつかるだろう。1人で悩むことも多いはずだ
▼伊佐さんと選手らは、練習の前後にも積極的に会話をして交流を深めた。互いの理解が深まる中でチームは一つにまとまり、伊佐さんの就任1年目でキングスは優勝した
▼監督だけではなく、大舞台で戦う選手も孤独を感じることがあるかもしれない。結果が出ないときや自身の思いが伝わらないとき、心ない批判にさらされる。パリ五輪では選手らへの誹謗(ひぼう)中傷が問題となった
▼日本プロ野球選手会は、ファンと選手をつなぐオンライン上のプラット
フォーム「ファントモ」を開設した。交流することで相互理解が深まり、誹謗中傷の撲滅にもつながっていく
▼選手会は選手とファンが「ワンチーム」になることを願う。スポーツの世界でも一般社会でも、一丸となることが課題解決の原動力となる。プロ野球界が成功事例を示すことで、さまざまな分野にプラスの効果を広げてほしい。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年12月23日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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