《憂楽帳・01.09》:冬の記憶
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《憂楽帳・01.09》:冬の記憶
冬の冷気を感じる時期になると、札幌市で過ごした大学院生時代をよく思い出す。
十数年前に大学院で学んだのは河川工学。暖房のない部屋で長さ10メートルほどの水路に冷水を流し、寒さに震えながら水の動きをひたすら計測する実験に取り組んでいた。つらい記憶だ。
院生のつたない研究とはいえ、苦労の一端を経験したからこそ、「抜け道」を探す研究者から目を離せなくなったのかもしれない…、
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