路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《斜面・10.10》:19世紀にダイナマイトを生んだアルフレド・ノーベルは、

2024-10-11 07:04:00 | 【ノーベル賞(物理学・化学・生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野...

《斜面・10.10》:19世紀にダイナマイトを生んだアルフレド・ノーベルは、

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《斜面・10.10》:19世紀にダイナマイトを生んだアルフレド・ノーベルは、

 19世紀にダイナマイトを生んだアルフレド・ノーベルは、交流のあったオーストリア人作家ベルタ・フォン・ズットナーにこう語ったとされる。永遠に戦争が起きないようにするため驚異的な抑止力を持った物質か機械を発明したい―

 ◆ダイナマイトは土木工事で使うことが目的だったが、兵器利用も想定していたという。より強力な爆薬を発明し、各国の軍隊にも売り込んだ。巨万の富を築いた背景には、兵器の殺傷能力が高まるほど平和になる―とする自分なりの考えがあったようだ

 ◆元法政大教授の左巻健男さんが著した「世界史は化学でできている」で知った。晩年、考えは変わったようにみえる。ノーベル賞創設の基になった遺言には「国家間の友好、軍隊の廃止または削減、および平和会議の開催や推進」に貢献した人に平和賞を贈るよう書き残している

 ◆新聞記事で「戦争の被害者を増やす結果を招いた」と批判的に書かれたことや、平和活動に打ち込んだズットナーの影響があったとの指摘がある。いずれにしても戦争のない世界は生涯変わらぬ願いだった。思いは平和賞以外の賞にも託したに違いない

 ◆世界で戦闘がやまない中、ノーベル賞受賞者が連日発表されている。本当に人類のための発見や発明か気になってしまう。8日は人工知能(AI)の誕生に貢献した科学者が物理学賞に選ばれ、喜びとともに制御不能になる脅威への心配を語っている。「すごい」よりも「怖い」と思った。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【斜面】  2024年10月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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