【金口木舌・12.24】:物価高騰 変わる子ども支援のかたち
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・12.24】:物価高騰 変わる子ども支援のかたち
スーパーで食料品を買い、レシートを見る。肉、野菜、どれも以前より割高だ。特に米の価格上昇に驚く。店頭価格は5キロで3千円を超えた。思わずため息が漏れる
▼総務省発表の11月の消費者物価指数で、コメ類は前年同月比63・6%も上昇した。新米は生産コスト、輸送費の上昇分を価格転嫁しているという。育ち盛りの子がいる家庭にとって主食の値上がりは家計を直撃する
▼生活が苦しい家庭を支えるため、個人や企業が食料品を寄付する動きが広がる。温かい年末年始を迎えてほしいという願いを込めていよう。特に寄贈が目立つのは米だった。北部地域に食料を寄贈した家族は「一番必要なものを相談して送った」と話した
▼佐久本工機は事業所のある9市町村に12トンの米を贈った。名護市には19日に100万円分の米が届いた。子ども支援団体や市の支援員などを通じて、年内には必要な家庭に米が届けられる
▼物価高騰の折、支援には多くの経済的負担を要したはずだ。それでも例年と変わらず、県内各地で助け合いの輪が広がった。多くの子どもたちを助け、家庭を温かくしてくれていることだろう。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年12月24日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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