路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【主張②・11.18】:兵庫知事に斎藤氏 疑惑対応と県政両立せよ

2024-11-18 05:01:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【主張②・11.18】:兵庫知事に斎藤氏 疑惑対応と県政両立せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張②・11.18】:兵庫知事に斎藤氏 疑惑対応と県政両立せよ 

 兵庫県の出直し知事選で、パワハラ疑惑などを内部告発された問題で失職した斎藤元彦前知事が、再選を果たした。

 混乱と停滞が続く県政の立て直しを、原因を作ったとされる斎藤氏が当たることになった。斎藤氏は県議会で不信任を決議されるに至った問題の解明に真摯(しんし)に対応してもらいたい。選挙戦で訴えたように、反省すべき点は反省し、改めるべき点は改めて、県政を運営しなければならない。

花束を手に支持者の声援に笑顔を見せる斎藤元彦氏=17日午後、神戸市中央区(南雲都撮影)

 斎藤氏が失職に至った問題の発端は今年3月、当時の県幹部職員が斎藤氏のパワハラなど7項目の疑惑を告発する文書を報道機関や県議に送ったことだった。職員は県の公益通報窓口にも通報した。だが県は調査結果を待たずに処分し、職員は死亡した。自殺とみられている。

 斎藤氏は一連の疑惑を否定してきたが、県議会の調査特別委員会(百条委)と、弁護士で構成する県の第三者委員会による調査が継続中だ。真相の究明は県政を前進させる上で欠かせないことだ。

 過去最多の7人が立候補した知事選は、異例の展開をたどり、県民は斎藤氏を選んだ。

 県議会から全会一致の不信任を突きつけられた斎藤氏への風当たりが強いとみられていたが、疑惑は捏造(ねつぞう)だとする見方がSNSなどで広がった。

 斎藤氏を応援するとして無所属で出馬した「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、「斎藤氏は被害者」などと訴える場面もあった。

 斎藤氏を問題視する関係者への批判も相次いだ。県内29市のうち22市の市長が選挙戦終盤、「正しい情報が伝わっていない」として、斎藤氏と競り合っていた無所属新人の元同県尼崎市長、稲村和美氏への支持を表明する事態にもなった。 

 斎藤氏をめぐるさまざまな情報が飛び交う中、県の政策への議論が深まらなかったのは残念だった。少子高齢化対策や産業振興など県が取り組むべき課題は多岐にわたっている。来年1月には6400人超が犠牲になった阪神淡路大震災から30年となり、防災対策の見直しも急がれる。

 斎藤氏はぎくしゃくした県職員との信頼関係を取り戻し、県政を立て直す責任がある。斎藤氏も県議会も、疑惑解明と政策遂行の双方に努めてほしい。

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 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2024年11月18日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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