路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《余録・12.01》:2匹の野ねずみが…

2024-12-03 02:03:30 | 【学術・哲学・文化・文芸・芸術・芸能・小説・文化の担い手である著作権】

《余録・12.01》:2匹の野ねずみが…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・12.01》:2匹の野ねずみが…

 2匹の野ねずみが、大きな卵からカステラを作る人気絵本「ぐりとぐら」。その元になる作品は雑誌「母の友」(福音館書店)の1963年6月号に「たまご」という絵入り短編童話として登場した

福音館書店の「母の友」(右と左)と「ぐりとぐら」

 ▲作者は中川李枝子さんで、妹の山脇(旧姓・大村)百合子さんが絵を描いた。中川さんが保育士だった時、保育園でホットケーキが作られ、子どもたちが大喜びした。そこから着想を得たという(「のこす言葉 中川李枝子」平凡社)

 ▲その「母の友」が、来年3月号で休刊する。53年の創刊以来、育児情報とともに、子どもに読み聞かせる童話の掲載に力を入れてきた。そこから「魔女の宅急便」など、数多くの人気作が生まれた。福音館書店によると休刊はメディアを取り巻く環境の変化などが理由で、来春から新しいウェブマガジンを始めるという

 ▲子育て世代だけでなく絵本ファンにも親しまれた。「休刊の発表以来、『続けてほしい』と多くの読者から手紙をいただいております」と編集長の伊藤康さん。12月発売の1月号は、これまでに掲載した童話や絵本を特集している

 ▲詩人、谷川俊太郎さんとも縁が深かった。70年から連載したひらがな詩「私のことばあそびうた」は大きな反響を呼び、絵本になった

 ▲中川さん、谷川さんは今年世を去り、山脇さんも一昨年に他界している。さみしい知らせが続く中での休刊となるが、同誌が70年余にわたり、童話や絵本文化にしるした足跡は残る。そして、世に出た本たちは読み継がれていく。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2024年12月01日  02:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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