【筆洗・12.17】:手塚治虫さんの『フィルムは生きている』(1958年)はアニ…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗・12.17】:手塚治虫さんの『フィルムは生きている』(1958年)はアニ…
手塚治虫さんの『フィルムは生きている』(1958年)はアニメーション制作を競い合う2人の若者の物語である。仲間だった武蔵と小次郎はやがて袂(たもと)を分かち、ライバルとなる
▼アニメーション作家の久里洋二さんが亡くなった。96歳。巨匠の訃報にあの漫画を思い出した。手塚さんはこの漫画の単行本を久里さんに贈った。中にメモがあったそうだ。「僕は武蔵、久里君は小次郎だよ」
▼大衆を意識する手塚さんに対して久里さんはアートアニメや実験アニメに向かった。世界的な評価は久里さんの方が早かったか。『人間動物園』が62年、ベネチア映画祭の青銅賞を獲得。せりふがなく、無国籍な久里さん...、
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元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】 2024年12月17日 07:05:00 これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。
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