【政界地獄耳・09.13】:いつもの手法や怪文書…進歩ない自民党総裁選が始まった
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.13】:いつもの手法や怪文書…進歩ない自民党総裁選が始まった
★自民党総裁選が告示され9人が立候補した。メディアは過去最多の立候補者数と騒ぐが、政治家としてのキャリアを積んでいない候補も乱立。12日に党本部で行われた所見発表演説会も、原稿を読みながらの候補や「あれこれやります」といった薄っぺらい聞こえのいい話が続いた。だが今回の総裁選挙は政治とカネで地に落ちた国民の信頼を取り戻す総裁選ではないのか。人柄はわかったが、具体案や処方を持った国家ビジョンにはほど遠いアピールが続く。目新しいという意味での“刷新感”はあるが、信頼を得るだけの顔ぶれとは思えない。いずれも閣僚経験はあるものの党3役経験者は4人。実現性を担保するには党内を取りまとめなくてはならず、中堅・若手のホープが並んだといった印象だ。だが数週間後にはこの中から首相が誕生すると思うと暗たんたる思いだ。
★出馬を最後まで目指した参院・青山繁晴は自身のネット番組で「『青山さん自身が、こちらの推薦人になってください』という強い要請、さらには『○○候補に本選で、この陣営ごと投票してください。それを約束しないのなら、青山さんの陣営から抜けます』というまさかの、かつ突然の話まで、『なるほどね、こういう世界ですね』という動きがどっと押し寄せました」と暴露した。小泉進次郎の後ろで党内と官界を操る前首相・菅義偉に6日のBS番組で「やっぱり菅さんはとても強いです。菅さんにお世話になったっていう。無派閥で声をかけても、そこでも全部ブロックされてて」と推薦人集めの妨害を受けたと暴露していた元総務会長・野田聖子は小泉を推すと言い出した。
★「野田もあからさまだな。もう組閣の空手形が出始めているのだろう」とはベテラン議員。推薦人が集まらなければ陣営全体を高く売るという、いつもの自民党の手法がはびこる。どこが生まれ変わる自民党なのか。早速まことしやかな怪文書や、出どころ不明の調査データが政界に出回り始めて、進歩のないなんでもありの自民党総裁選がスタートした。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年09月13日 07:55:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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