【第93回選抜高校野球大会】:東海大相模常連の寿司六ちゃん「原親子超えた」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【第93回選抜高校野球大会】:東海大相模常連の寿司六ちゃん「原親子超えた」
<センバツ高校野球:東海大相模3-2明豊>◇1日◇決勝
第93回選抜高校野球大会(甲子園)は1日、東海大相模(神奈川)の10年ぶり3度目優勝で幕を閉じた。15年夏など、通算5度目の全国制覇に地元の相模原市民も歓喜。選手らの安らぎの場所でもあるすし店「六ちゃん」の店主、紅林秋男さん(77)は「門馬(敬治)監督はうちの娘と同じ年で子どもみたいな感じ。選手たちは孫。特に(監督の次男で1番左翼の)功(こう、3年)なんかは、赤ちゃんの時から来ているからね。生ものがダメで納豆巻きといなりだけどね」と笑顔。長男の大(ひろ)さん(21=東海大4年)、長女の花さん(19)も同校野球部だったが「父子鷹最後の年。これで原親子を超えたね」。家族同然の野球部の快挙に拍手を送った。
優勝プレートを作成してセンバツ優勝を喜ぶ「六ちゃん」店主の紅林秋男さん(撮影・鎌田直秀)
東海大相模の選手らが通う「六ちゃん」店舗(撮影・鎌田直秀)
東海大相模の選手らが愛する「六ちゃん」看板メニューおかませ丼(撮影・鎌田直秀)
「六ちゃん」の店内に飾られている15年夏の甲子園優勝メンバーを描いた油絵や写真の数々(撮影・鎌田直秀)
「六ちゃん」店頭にメニューと一緒に飾られている甲子園の優勝皿など(撮影・鎌田直秀)
優勝決定後、紅林さんのスマホは電話やLINEの着信音が連続した。「今回はコロナで甲子園には行かなかったけれど、こういう連絡がうれしいんだよね」。野球部OBと喜びの共有。「去年の3年生も、今年の3年生も、学校、グラウンド、寮の行き来だけで、通る道まで決められていた。練習も制限される姿を見ているから、今までで一番うれしいかもしれない」。
店名の「六ちゃん」は修業時代に、六男だったことでついた愛称だ。急性胃腸炎で大会途中から入院の大塚瑠晏主将(3年)も背番号6。「6番のユニホームで優勝旗をもらえたら良かった。先輩の思いも背負ったり、精神的に負担があったのだろう。治ったら、食べさせてやりたいなあ」。“祖父”心も温かかった。
最高の勝負飯は「子どもらにメニューの選択肢はない。たくさん食べるから『おまかせ丼』のご飯3倍」。夏の大会前には、3年生を招待して決起集会を開くことが長年の恒例行事だ。「去年はコロナで出来なかったから、今年はやってあげたい。優勝したからこそ、神奈川県を勝つことも、いつも以上に厳しい夏になる。その中で甲子園春夏連覇してほしい」。力の源となる、おまかせ丼のネタに頭を悩ますことも、またうれしい。【鎌田直秀】
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・第93回選抜高校野球大会(甲子園)は1日、東海大相模(神奈川)の10年ぶり3度目優勝で幕を閉じた。】 2021年04月01日 21:55:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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