【兵庫県】:維新「失速」で急転直下、知事擁護の意見削除 議会百条委ほぼ合意で最終案へ
『漂流する日本の羅針盤を目指:【兵庫県】:維新「失速」で急転直下、知事擁護の意見削除 議会百条委ほぼ合意で最終案へ
斎藤元彦兵庫県知事の告発文書問題で、同県議会調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書の内容がほぼ固まった。18日に示された当初案では、斎藤氏が側近に命じた「告発者捜し」が公益通報者保護法に抵触するかどうかや、パワハラの評価を巡って意見の対立があったが、急転直下の合意に至った。斎藤氏擁護の立場からの主張が目立った日本維新の会の〝失速〟が大きく影響した形だ。
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報道陣の取材に応じる兵庫県議会百条委員会の奥谷謙一委員長=27日午後7時47分、神戸市中央区
「文書を客観的に見た場合、そのほとんどが公益通報に該当しない」
「通報者の探索を行ったことは『やむを得なかった』と言わざるを得ない」
百条委の18日の協議会で提示された調査報告書の当初案。文章の末尾、「なお」から始まる全体意見への反対論の形で、斎藤氏のこれまでの主張に沿ったような、こんな内容が記された。
なお書きの記載を求めたのは維新。会派を代表して岸口実県議が百条委の副委員長となり、増山誠県議ともう一人が委員として加わっていた。
しかし18日の協議会の後、岸口氏は、告発者の私的情報などを記載した真偽不明文書を政治団体「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏に渡したとして、維新を除名処分に。また増山氏も、百条委の秘密会の音声データを立花氏に漏洩(ろうえい)していたことが発覚、離党勧告処分となった。いずれも百条委の委員を辞任。維新の別の県議に交代したが、ここから一気に風向きが変わった。
27日の協議会で示された修正案では、これまで維新が主張してきた反対論はいずれも削除された。自民会派のある委員は「まとまらなかったら、それでもいいかなとは思っていた」と、当初案のような維新の「なお書き」が残っても仕方ないと考えていたが、最終的に「向こう(維新)の方から降りてくれた」と語った。
他会派のある県議は「『告発者捜しは仕方ない』といった意見は、岸口氏や増山氏の独断で、会派としての意見集約が図られていなかったのではないか」と話す。
一方、別の維新県議は会派としての意見集約はなかったとしつつ、大枠の意見としては、これまで岸口氏や増山氏が訴えてきた内容と同じだとの認識を示し、今回の修正案で合意したことには「委員に一任している」と述べるにとどめた。
百条委の奥谷謙一委員長は「最初に示した案をさらに修正した案を示して、それをたたき台にして議論した。さらに修正する箇所がいくつかあるので、それを踏まえて最後みなさんにお示ししたいと思う」と話した。
元稿:産経新聞社 産経WEST 主要ニュース 政治 【地方自治体・兵庫県・斎藤元彦兵庫県知事の告発文書問題で、同県議会調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書の内容】 2025年02月28日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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