私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2023年5月13日(土)金華山沖

2023年06月12日 | 金華山沖・仙台湾

■2023年5月13日(土)6:12-8:12【天気】薄曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】鮎川港~金華山沖宮城県中部GPS波浪計周辺
【種名】コアホウドリ1、クロアシアホウドリ18+、アホウドリ若鳥1+、オオミズナギドリ++++、ハイイロミズナギドリ+++、ハシボソミズナギドリ++、アカアシミズナギドリ21+、ヒメウ、ウミウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ウミスズメ夏羽2、ウトウ夏羽4(5科13種)
【メモ】自宅を出るのが3時と出遅れたため、コバルトラインのいつもの展望台に着いた時には、日が昇った後だった。6:30出港なので、コバルトラインを鮎川港目指して進むが、その間、例によってキビタキ、オオルリ、サンコウチョウの鳴き声がし、クロツグミ、クロジ、アオジが道路わきで採餌したり、車を横切ったりする。今回はシカサルは見なかった。御番所に立ち寄り、それから、鮎川港の桟橋近くの駐車場に止めると、チャーターした船がすでに出港の準備ができていた。1年ぶりの再会で、ご挨拶をする。それから少し早いが出港。天候は風はないが、晴れてはいるが薄曇りで少し暗い。この明るさとコントラストだと、ただでさえ、コントラストの悪いアホウドリやミズナギドリたちにピントを合わせるのは至難の業で、しかも、上下左右に揺れるので、オートフォーカスが難しく、いくら、5段とか7段とかぶれ抑制と言っても、ほぼ、無駄という感じ。20枚同じものを撮影して、被写体が真ん中に来てぶれずピントが合うのは1枚あるかないかだ。それでも、全くの青空で空気が澄んでいれば、この限りではないが、今日は苦戦が予想される。金華山を横目にするあたりから,オオミズナギドリが飛び,金華山を過ぎると,最初のクロアシアホウドリが飛んできた。金華山の灯台や大函崎前面海面には,オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ,ハシボソミズナギドリの大群が,魚がいるらしく,ダイビングを繰り返していた。というか,ダイビングしているのはオオミズナギドリで,ハイイロミズナギドリは,浮いて潜る。ハシボソミズナギドリは,これはよく分からない。ダイビングをしているのは見たことがない。大洗苫小牧の往復航路付近にもたくさんのミズナギドリがいて,アカアシミズナギドリも見られるようになる。ウトウとウミスズメも飛ぶが小群。さらに進むと再びクロアシアホウドリが現れ,GPS波浪計を目指して進む。今回初めて波浪計付近で遊漁船を見た。これは,期待できると思っていると,最初に1羽だが,コアホウドリが船にやって来て,すぐ後に,アホウドリの若鳥がやって来た。久しぶりに見るアホウドリ。とにかく巨大。翼の大きさが,コアホウドリやクロアシの一回りほども大きい。4月の仙台苫小牧航路では数羽見たが,何しろ,ここでは目の前を飛ぶので,迫力が全く違う。近過ぎるのと,大きいが飛ぶスピードが速いのと,船が上下するのと,さらに薄曇りでピントがほぼ合わなかったのが残念で,コアホウドリも同じ。後で見ると写真の画面いっぱいに顔が写っているが,ピンぼけとなっている。R1+RF500F4がほしい。アホウドリはもう1回見たが,同じ若鳥のようだった。成鳥は,かなり以前に1回しか見たことがない。それから少し周辺を回っていると,オオミズナギドリとアカアシミズナギドリの群れを見つけ,船を寄せてもらって観察する。さらに近くにはクロアシアホウドリの10羽くらいの群れが2つあって,波間に漂っている。そのうちの1羽が例によって船にやって来て,何かくれ!という感じでこちらを見ている。この辺りにしばらくいて,十分満足できたので,帰港することにした。アホウドリ類とミズナギドリ類以外は,低調だったが,正真正銘のアホウドリを久しぶりに間近に見たので,満足だった。

【動画】
 
金華山沖オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリの飛翔
 
クロアシアホウドリの群れ

【写真】
  
コバルトラインの夜明け/オオミズナギドリとハイイロミズナギドリ
  
金華山前面海面で採餌するミズナギドリ類/ハシボソミズナギドリ
  
ハシボソミズナギドリ。ハイイロはみんなピンぼけだった/オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
コアホウドリ
  
コアホウドリ/7:08大洗行きフェリー/フェリー航路の外側に設置されているGPS波浪計
  
オオミズナギドリとアカアシミズナギドリ/アホウドリ若鳥
  
アホウドリ若鳥/オオミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ/ひょうきんなアカアシミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ/オオミズナギドリとアカアシミズナギドリの大群/クロアシアホウドリ
  
ハシボソミズナギドリ/遊漁船を背景にクロアシアホウドリの群れ/アカアシミズナギドリ
  
クロアシアホウドリ/7:22苫小牧行きフェリー。やはり大洗苫小牧航路が,宮城県沖を往復ともいい時間帯に通過するので,本来は,このフェリーはに限るのだが,何しろ大洗まで車で行って,また夜帰ってくるのは手間がかかる。1回くらいは行って見た行きはするが。時期を選べば,宮城県沖でハジロミズナギドリも見られるはず。茨城沖と津軽海峡で見られるのだから,宮城県沖でも当然見られるはず。今年,フェリーにするか,チャーター船で行くか迷うところ。
  
近づいてきたクロアシアホウドリ/無事鮎川港到着


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