「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        見苦しい民主党の仲間割れ質疑

2011-05-02 06:45:43 | Weblog
昨日もメーデー日曜日の休日にもかかわらず終日、テレビで参院予算委の国会中継を見た。大震災を受けた節電策の一環として、今年は"クール・ビズ”が1か月前倒しされ、昨日から実施された。画面を見ると、菅総理は普段のまま。"ノータイ”の大臣は枝野官房長官や海江田経済産業相ら7閣僚だけ。蓮舫節電啓発担当相は黒の長袖上着を着用していた。こんなことで目くじらたてて批判するつもりはないが、足並みのみだれがなんとはなく気になった。

与党民主党議員が、国会質疑で必ずしも政府の政策に”よいしょ”する必要はないが、昨日の質問にたった森ゆうこ、川上義博両議員の質問は、まるで野党議員ではないかと思うほどの政策批判だった。森議員は政府の放射能安全政策をめぐる小佐故官房参与の辞任について高木文科相に質問したが、高木大臣の不勉強ぶりが浮き彫りにされた。

川上議員は"隠れ民主党”議員ではないのだろうか。党内の内輪の"言った言わない"の話を持だして、玄葉国家戦略担当を個人攻撃していた。どちらが正しいのか判らないが、国会の場で与党議員がする質問ではない。

国会中継を見て、僕はここまで党内の意見がバラバラで不統一では、もう菅政権には政権担当能力はないと見た。大震災が起きて50日余も経過したのに、被災者用の仮設住宅が完成したのは、まだ2千戸にも足らない。国内外から集まった暖かい義捐金はどれだけの被災者の手に渡ったのだろうか。東電の福島原発事故による放射能漏れの問題も学校の校庭の被爆土の処理さえ手つかずだ。党内の仲間割れをテレビを通じて国民の前にさらけ出して何か意味があるのか。見苦しい。