「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          おかしな内閣官房参与さんたち

2011-05-20 07:06:55 | Weblog
劇作家の平田オリザ内閣官房参与がソウルでの講演で”福島原発事故で汚染された放射能水を海に流したのは米国政府の強い要望があったからだ”と発言したとか、しないとか物議をかもしている。ご本人はこれを否定しているが、何故内閣官房参与という立場の人間が、こんな誤解を呼ぶような発言をするのか、理解できない。

先日も別の内閣官房参与の評論家、松本健一氏が”原発事故周辺では10年、20年人が住めない”と菅総理が言ったとか言わなかったとか発言し問題になった。枝野官房長官は、この発言について記者会見で、参与を解任するようなことを匂わせたが、その後松本氏の処分がどうなったのか知らない。

失言ではないが、放射能問題の権威で、菅総理が懇請して内閣官房参与に就任した小佐古敏荘・東大大学院教授が”政府の放射能漏れへの対応は法にのっとってない”と辞任氏、記者会見では目に涙を浮かべて抗議していた。

内閣官房参与は、東日本大震災の後、菅総理の要望で一気に6人も増員されて15人となったそうである。内閣官房参与とは何をする仕事なのかー。英語では”Special Adoviser"と翻訳しているようだが、要するに内閣官房に対して特別なアドバイスをする重要な役割の人たちである。この人たちが国の政策を惑わすような発言をしたり、あるいは最初から政策に反する人と判っていながら、その人物を任命するのは、どんなものなのか。国民にとっては迷惑だし、多分、高額な給料を支払っているのだろう。税金の無駄使いでもある。