「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ビン・ラーディンが殺されてテロは終わるかー

2011-05-04 06:50:11 | Weblog
9・11同時多発テロの指導者といわれるオサマ・ビン・ラーディーンがパキスタンの隠れ家で米国の特殊部隊によって射殺された。これを受けてオバマ大統領は”世界はより安全になった”と声明を出した。その通りだ。何も罪もない市民を無差別に自分の勝手な主義主張のために犠牲にされてはたまったものではない。

欧米を中心に世界各国は米国の軍事行動をおおむね支持しているが、アルカイーダを支持するパキスタンの「タリバン運動」(TPP)は、早くも報復宣言をして示威行動にでている。パレスチナのイスラム原理主義組織も必ずしも米国の行動を容認していない。

同時多発テロから10年も経ち、最近はアルカイーダの勢力も衰退してきたといわれているが、相変わらずイスラムにからむ局地的なテロは後をたたない。ロシアのチェチェン、タイ南部の分離独立運動、フィリピン・ミンダナオのモロなどなど。インドネシアでも先月ジャカルタ郊外でキリスト教会とテレビ局爆破を狙ったテロが事前に発覚し20名の若者が逮捕されている。

個人的な話で恐縮だが、僕はオサマ・ビン・ラーデインが生まれた1957年(昭和32年)以前からの中東のニュース・ウォーチャーである。世界各国にイスラム教徒の友人がいて、イスラムの戎律、経典にも一応は通じていると思っている。が、正直いって、なぜイスラムにからむテロや事件が多発するのか理解できない。しいて言えば、イスラム国に何故か貧困者が多く、そのフラステーションが原因しているのではないだろうか。