「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        図々しい”親しい隣国”の人たち

2011-05-17 07:03:34 | Weblog
イワノフ副首相らロシアの四閣僚が、まるで”泥棒猫”のように、大震災で混乱しているこの時期をねらって、国後、択捉のわが国の領土に足を踏み入れて来た。松本外相は駐日ロシア大使を呼んで形ばかりの抗議をしているが、図々しい国である。もっと強い態度に出なければ彼らには通じない。

東日本大震災の翌日だったプーチン首相は”親しい隣国”日本のためにと”人道救援隊”160人を被災地に派遣、液体天然ガス(LNG)を復興のために役立ててくれと供給を申し出ててきた。”親しい隣国”の有難い行為だと思ったが、それから、僅かニか月で、手の裏を返すようにこの行動である。

中国の温家宝首相が21日から東京で始まる日中韓三国首脳会議に併せて被災地を視察したいと申しいれてきた。中国も巨大地震と大津波のあと16人の救助隊と捜索犬3頭を派遣してくれた。有難い行為だが、これと温家宝首相との今回の被災地視察とは、どうも僕には結びつかない。僕の脳裏には、昨年のあの尖閣諸島での中国漁船衝突事件の後、温家宝首相がとった、あの居丈高の態度が残っている。

温家宝首相は、被災地視察の際、宮城県女川町を訪れ、自分の生命を犠牲にして大津波から中国研修生を救ってくれた企業主の関係者にもお礼を言いたいという報道もある。日中友好に通じる美談である。素直に受入れるべきだろうが、温家宝首相の尖閣問題での言動が言動だっただけに僕には、たんなるパーフォーマンスとでしか映らない。