「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              カメルーンとモロッコのコヒー

2013-02-24 17:31:26 | Weblog

近所に住むカメルーン人が長期休暇ら帰り、お土産として焙煎のコヒーを貰った。ネット情報によれば、カメルーンのコヒーは85%がロブスタ種で、残り15%がアラビカ種だという。紙袋にはその表記がないので、どちらか判らない。偶然だが、つい最近モロッコ観光から帰国した孫の友人から、ラクダの絵が描かれたコヒーの袋を貰った。こちらは表記がアラビア語なので、どちらの種だか判らない。いずれにしても初めて飲むものなので楽しみだ。世界も近くなったものだ。アフリカのコヒーが東京でもこうして簡単に飲めるようになったのだ。

         無花粉杉は花粉症患者には朗報だが    

2013-02-24 07:37:09 | Weblog
富山県森林研究所で開発された無花粉杉がデモンストレーション用として東京日比谷公園に植樹された。毎年この季節になると花粉症患者は飛散する杉の花粉に悩まされる。この無花粉杉は、まだ開発されたばかりで、やっと昨年から林業用として植樹が始まったばかり。花粉症患者が苦痛から解放されるには、まだ時間がかかるが朗報には違いない。

日本の森林面積の約40%は人工林といわれ、その28%が杉,檜などの針葉樹である。中でも杉は成長が早く、加工しやすい形状からわが国では奈良時代から植林がされてきた。とくに戦争中は木材の需要が多く、政府は「お山の杉の子」という童謡までつくり、国をあげて杉の増産を奨励した。”むかし、むかし、そのむかし、椎の木林”で始まるこの歌の5番にはこんな歌詞がある。
       「大きな杉になるお船の帆柱梯子段 とんとん大工さん建てる家になる 
        木箱、お机、下駄、足駄 おいしい弁当食べる箸、鉛筆筆入れ 
        そのほかに楽しやまだある、役に立つ役に立つ」

時代の移り変わりを感じる。上の歌詞の杉材の用途は今はほとんどない。逆に当時植林された杉は手入れも行き届かず花粉症の元凶となって国民から嫌われいる。現在、杉による花粉症患者は1,500万人以上、檜による患者を入れると、日本人の五人に一人は花粉症患者である。無花粉杉は患者にとって福音だが、荒廃している今の杉林をどうするのか。伐採するにはカネがかかるし、伐った杉材をどうするのか。国土の70%は森林である。総合的な森林対策が必要なのでは。