「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ”おもしろくない”フジテレビの低視聴率

2013-02-27 07:19:33 | Weblog
テレビの視聴率(2月18日―24日ビデオリサーチ関東地区)のベスト30が新聞に載っていた。視聴者のテレビ離れが着実に進んでいるようだ。6週続いて20%以上の番組が一本もない。なかでも凋落がめだつのはフジテレビだ。2004年から7年間年間視聴率”三冠王”だったフジテレビなのだが、先週のベスト30には僅かにアニメ「サザエさん」が4位(17.2%)に入っているにすぎない。

象徴的なのは、あれだけ国民的な話題を呼んだ2013東京マラソンを今年はフジテレビが担当したが、その視聴率はたった11.5%だ。視聴率について僕は若干疑問を持っているが、この中継の低視聴率には合点がゆく。朝の9時から夕方の4時25分まで長時間にわたって中継していたが、やはり、マラソンはあくまでスポーツだ。勝負がついた後、視聴者はいつまでもそのまま見るわけはない。それに解説者みたいに素人の小倉昭宏がしゃしゃり出て、したり顔でしゃべっているのでは見る気にならない。

最近のフジテレビの視聴率低迷の原因の一つは小倉昭宏が司会している朝の番組「とくダネ」の低迷だ。1999年から14年間も続いているフジテレビ長寿番組の一つだが、マンネリがめだち小倉にも問題発言が多すぎる。小倉にはかってフジテレビの人気司会者であった小川宏のような人間的な暖かさも知性も感じられない。

かってフジテレビは”母と子のフジテレビ”を謳い、事実「みんなであそぼうピンポンパン」や「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ゲゲの鬼太郎}「ムーミン」「田舎っぺ大将」などといった人気アニメ番組があった。しかし”おもしろくなければテレビ路線”になってから、たしかに視聴率は伸びたが内容はどうなったか。あまり”おもしろくない”韓流ドラマに頼りすぎ視聴者の反発を買ったりした。”母と子にも親しめる”ステーション.イメージ”を今一度再検討されたらどうか。