「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

老人には関心がないAKB総選挙と集団自衛権論議

2014-06-09 05:38:54 | Weblog
産経新聞の6月8日付け首都圏版一面の真ん中あたりに、どーんと大きな写真が載っていた。”雨の総選挙7万人桜色、まゆゆ一位”(スマホでも写真みられます)というキャプションもついていた。世の中の出来事にとんとうとくなった僕でもAKB48の”総選挙”があったぐらいの事は知ってはいたが、新聞の顔ともいうべき1面にこれだけ大きく報道する価値はあるのだろうかー。

平均寿命を過ぎた80老人になると、最近つくづく世の中が変ってきたと思う。学校の校長先生が女性トイレを盗撮したり、麻薬に手を出して捕まったり、犯罪を取り締まる制服のお巡りさんがストーカー行為で逮捕されたりしている。極端な例だとは思うが、昔、僕らが現役時代にはなかった犯罪である。こういった現象がAKB総選挙のバカ騒ぎと関係があるとは言わないが、何か日本全体がおかしくなっているように老人には思われる。

国の大事である集団自衛権論議もそうだ。大事なことはわかるが、あまりにも重箱のスミをつついたような論議である。そして、これに便乗したかのような野党再結合の動きである。火種の一角は80代政治家にあるようにも見える。高齢化が進み、日本の80代の老人は930万人もいて総人口の7.3パーセントもいる。しかし、人口全体から見れば少数派である。少数派はもう、あまり政治に口をはさむべきではないと思うのだが。

たかが歌い手グループの選挙である。これに7万人が雨の中集まり大騒ぎし、一方では、大阪市長選挙では4人に1人しか選挙せず、史上最低の投票率だったという。やはり、どこか狂っている。逆に言えば、日本はそれだけ平和なのかもしれない。平和だから集団自衛権が必要なのかもしれない。しかし、論議をよい事に、またまた政治屋たちが蠢動しているように80老には映るのだが。