「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

何故テレビのNHKニュースは高視聴率なのか

2014-06-18 06:53:52 | Weblog
新聞にテレビの週間視聴率トップ30が毎週出ている。前から気になっていたのだが、これをみると「ニュース」番組がいつも圧倒的に上位を占めていることだ。それもほとんどがNHKの「ニュース」である。今週(6月9日~15日)もビデオリサーチの関東地区調査によると、ベスト30のうち12本が「ニュース」で、うち11本までがNHKの「ニュース」だ。

毎日が日曜日の僕ら年寄りはやはり日常生活にテレビはかかせない。インターネット時代といっても、主な情報源はテレビである。しかし、確かめてみると、僕がお世話になっている番組は、NHKの「ニュース」と、自分の贔屓のプロ野球チームの出る野球中継、それにNHKが時々放送する国会中継だけである。僕だけかと思ったら、同年代の友人も大体同じで、若者に人気の民放の番組はほとんど見ていない。

その昔、民放に在籍していた時代(1969~81年)は、毎週発表になる視聴率表をみて自局の番組の視聴率の上下に、商売柄”一喜一憂”したものだった。当時の薄くなりかけた記憶によると、その頃はNHKの番組は、おしなべて民放よりは低く、「ニュース」がベストテンの上位に入ることなど特別場合を除いてなかった。高視聴率番組といえば、民放の看板のドラマや歌番組、それにジィアンツがらみの野球中継であった。

NHKの「ニュース」が視聴率の上位なのは理解できる。やはり民放に比べれば国内外に膨大な取材ネットワークを誇り、速報性があるからだ。とくに自然災害などは、どうしてもNHK二チャンネルを回してしまう。仕方がないことだが、逆にかっては、高視聴率を誇った国民的なドラマや、一世風靡した人気番組が姿を消してしまった。これも相対的にNHKの「ニュース」の視聴率アップに関係しているのかもしれない。