「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日イの友好と映画「ムルデカ17805」の上映

2018-09-14 04:58:39 | 2012・1・1
半世紀以上にわたるインドネシア事情のウォーチャーだが、9月13日付産経新聞(首都圏版)7面オピニオン欄に載っていた記事”直球曲球”(葛城奈海著)を読んで国と国との友好について一言呈する。筆者紹介によると、葛城氏は昭和47年生まれで、僕のインドネシア暦より若い方だが、どこまで日イ間の歴史を勉強されているのだろうかー。

”インドネシア独立の英雄からのゲキ”という見出しの、このコラム記事は8月17日のインドネシア独立記念日に市ヶ谷の防衛省構内にあるインドネシア独立の父、スディルマン将軍像の献花式典の紹介で、アリフィン.タフリフ駐日インドネシア大使と小野寺五典防衛大臣も式に列席した。スディルマン像は数年前、インドネシア政府から日イ友好のシンボルとして寄贈された。

ここまでは結構な話だが、献花式の後、憲政会館で映画「ムルデカ17805」の上映会が行われていることだ。この映画はインドネシアの独立(ムルデカ)は、宣言文の日付”17805”が示すように皇紀2605年8月15日、日本の支配下で達成されたとする、日本の一部学者の見解に基づき2001年に制作されている。しかし、当時独立宣言起草に立ち会った海軍武官府の西嶋重忠氏の著書「証言 インドネシア革命」によると、17805になった経緯が理解できる。

映画ムルデカ17805」が公開された当時、駐日インドネシア館からは”歴史に反し、インドネシア国民の気持ちをさかなでする”と強い反対の声が上がり結局、この映画はインドネシアで公開されなかった。葛城氏はこの経緯を知らないらしい。記事の中で”日本はアジアの国々にひどいことばかりしていたと思っていたが、この映画を見て、目をひらかれた”と書かれている。この映画の上映会はどこが主催したのであろうか。あまりにも外交音痴だ。