国連総会を機会にニューヨークで行われた安倍晋三総理とトランプ米大統領との首脳会談はとにもかくにも、懸念された経済破局を招く、正面からの対決だけは避けられた。会談後の発表によると、両首脳は新しい日米間の貿易協定調印を目指して交渉にはいるとのことだ。問題解決の先延ばしといえば、それまでだが、国内の中間選挙を控えて頭がいっぱいのトランプ大統領にとって、これしかない妥協かもしれない。同じことは、問題山積の安倍総理にも言えるかも知れない。
今回、安倍総理の国連舞台の外交で評価したいのは国連総会での一般演説だ。歴代の日本の総理は演説下手なのか注目を集めず、10年前の麻生総理は、就任早々、国会での所信演説より前に、冒頭得意の英語で行ったが、知名度もなく、会議場は閑古鳥が鳴くほど閑散としていた。その点、安倍総理は連続6年目の演説である。とくに今年の演説では、拉致問題に触れ、金正恩北朝鮮委員長と問題解決のため直接向かい合いたいと呼びかけた。安倍総理は、これに先立ち、文在寅韓国大統領とも会い、文大統領から先の南北首脳会談で、金委員長が安倍総理と話し合いあいたいという言質を得ている。
6年前の民主党政権時、野田佳彦総理も国連で一般演説したが、麻生総理よりも人気がなく、国連の建物前では、野田政権のとった尖閣国有化宣言に反対するデモ隊が集結していた。野田総理が当時の大統領とゴルフした話も聞かない。外交とは難しいものである。通商会議交渉中は、トランプも関税を引き上げると脅してこない。時をまつのも外交なのあろう。
今回、安倍総理の国連舞台の外交で評価したいのは国連総会での一般演説だ。歴代の日本の総理は演説下手なのか注目を集めず、10年前の麻生総理は、就任早々、国会での所信演説より前に、冒頭得意の英語で行ったが、知名度もなく、会議場は閑古鳥が鳴くほど閑散としていた。その点、安倍総理は連続6年目の演説である。とくに今年の演説では、拉致問題に触れ、金正恩北朝鮮委員長と問題解決のため直接向かい合いたいと呼びかけた。安倍総理は、これに先立ち、文在寅韓国大統領とも会い、文大統領から先の南北首脳会談で、金委員長が安倍総理と話し合いあいたいという言質を得ている。
6年前の民主党政権時、野田佳彦総理も国連で一般演説したが、麻生総理よりも人気がなく、国連の建物前では、野田政権のとった尖閣国有化宣言に反対するデモ隊が集結していた。野田総理が当時の大統領とゴルフした話も聞かない。外交とは難しいものである。通商会議交渉中は、トランプも関税を引き上げると脅してこない。時をまつのも外交なのあろう。