「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

危険でも”密な”時間と距離への願望 曽野綾子さんの随筆

2020-10-05 07:48:12 | 2012・1・1

作家の曽野綾子さん(89)が産經新聞(首都圏版)の随筆欄「小さな親切大きなお世話」の中で”密な時間で生きる危険”というエッセイで”下界や他者と”密な”時間や距離に生きる危険について書かれいた。フレール気味で解釈にミスリードがあるかも知れないが、曽野さんは今の人たちはコロナ禍で外出できないと大騒ぎしているが、少女時代、病床で母親が買ってくれた探偵小説をごろ寝しながら読んだ想い出にふれている。

曽野さんは今の人たちに、たかが外出できないぐらいで大騒ぎするなといってはいないが、僕には筆外になんとはなくそう感じる。多分,要介護3、病院とリハビリ介護施設への通園以外外出していない僕の偏見だろう。毎日が無為でせいぜい小ブログの更新ぐらいだ。 友人、知人と会いたいと思うのだが、重症化リスクが高い高齢者であり、他人に迷惑をかけてはいけない。 いろんなGo toが花盛りだが、当分、フレイル老人は密な時間と距離を配慮するのが当然だろう。

同世代の方の作品を読む機会が少なくなってきたが、曽野さんの随筆の中に大下宇陀児を見つけ嬉しかった。子供の時読んだ探偵小説の作家だが、すっかりお名前忘れていた。江戸川乱歩、横溝正史などの探偵小説作家の一人であった。少年少女向けの小説もよく読まれたじだいであった。思い出すままに当時の作家を列挙してみよう。佐々木邦、南洋一郎、山中峯太郎。漫画ではノラクロ、冒険ダン吉, デコボコ黒ベイ、タンクタンク゚ロー、etc.