「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

のぞき見の海外旅行(20)イエメン(1)アデン 変遷の歴史

2020-10-29 06:52:45 | 2012・1・1

アラビア半島南東先端のアデン湾に面するイエメン第二の港湾都市。オスマン.トルコ時代の昔から大英帝国の植民地時代にかけてインド洋交易の拠点として栄えた。筆者は1962年11月、当時隣国だったイエメン王国の革命直後、1週間滞在した。アデンはそのあと67年、近隣の土侯国を併せて「南イエメン連邦」として独立、首都となったが、70年、さらに今の「イエメン共和国」と合邦している。

港がある市の中心部から迫るように死火山のクレーターの後背地がある。ここで僅かな香料などの栽培がおこなわれているgが、緑の少ない貧しい町だ。だが、英国植民地時代には、モカ,コーヒなどの交易に夢を求めて西欧から渡ってきた者が多かったようだ。フランスの詩人,、ランポーもその一人で、コーヒーの選別をしながら創作に当たった足跡がある。ものの本によれば、アニメ作家の手塚治虫の作品「ジャングル大帝」の舞台の地もアデンというが、確かではない。

個人的には当時日本では高価であったイタリア製のポータブル英文タイプを安く手に入れたこと。宿泊したホテルがユダヤ人経営なのに、地元のアラブ人が問題にしていなかったことなどだ。ナセルの”アラブは一つ”とは随分違うなと思った。