「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

たかが競馬でもコントレイルの無敗三冠快記録

2020-10-26 05:44:55 | 2012・1・1

昨日の中央競馬菊花賞は福永祐一騎手騎乗のコントレイルが皐月賞、日本ダービーについで無敗で三冠を制した。1984年のシンボリルドルフ、2004年のディ―プインパクトににつぐ史上3頭目で、しかもディ―プインパクトとは父子二代の快挙である。このところ毎日が「コロナ」禍報道で食傷気味の新聞も珍しくコントレイルの勝利を一面に写真入りで扱った。

私事で恐縮だが、1970年代のハイセイコー時代からの競馬ファンで、昨年前まで大きなレースのA-1だけ僅かな小遣い銭で馬券を購入していたが、今年に入ってコロナ禍が出はじめたこともあり思い切ってやめた。加齢と共に新しいものへの挑戦の気力が失われてきたこともあった。テレビの実況中継もみなくなり関心もなくなったが、たまたま昨日の菊花賞はコントレイルの前評判から中継をみた。たしかに強い馬だ。ゴール前のルメール騎手のアリストテレス号とのムチのたたき合いは圧巻だった。

コントレイルがこれからどんな記録をつくるか楽しみだ。だが、半世紀前のあの「ハイセイコー」ブームのような社会現象にはなるだろうか。ハイセイコーはコントレイルのように記録をつくる強い馬ではなかったが,逃げて逃げての逃げぷりが、あの時代の共感を呼んだのかもしれない。フォークソングのはしり、「走れコータロー」もそうだが、あの時代は高度成長時代に向けてまっしぐらえあった。コロナ禍時代、コントレイルががウィルス除去先駆の名馬としての名前を後世に残してもらいたい。