長野県下高井郡山ノ内町といってもあまり知る人は少ない、あの志賀高原のある町だ。上信越国立公園の一角にあり町内には大小20近くのスキー場があり,その一つ、焼額山は1988年長野冬季五輪の会場ともなった.標高2000m高原地帯、積雪に富むスキー場のメッカともいえる。
山ノ内町はかって平穏(ひらお)村といい地元では湯田中、安代、発哺などの温泉郷として知られていたが、昭和28年、僕は当時では珍しかった志賀高原の西洋式ホテルに一泊した。ベッドに寝るのもシャワを浴びたのも初めての体験だった。後年志賀高原を再訪したところ、このホテルが閉業していたが、建物が昔のまま残存していた。
半世紀の年の流れである。地元の観光協会は志賀高原を冬のスキーだけではなく,四季を通じての観光地にしようと観光省の協力で19の遊歩道、登山道の整備にとりかかっている。温泉あり、スキー場あり、トレキング.コースありである