弥生3月、昨日の東京のコロナ.ウィルス新規感染者数は121人と前日の329人に比べて208人も減った。7日の期限解除まであと1週間、好材料である。しかし、宣言発令の延長を望む老生にとっては最後の最後まで感染推移をみながら慎重な判断をお願いしたい。
昨年の緊急事態宣言(4月7日ー5月25日)解除時前のころはどうだったのか。10万円の特別給付金の配布が始まり、「アベノマスク」がやっと家庭に届き始めたころである。5月9日更新の小ブログは東京都の新規感染者は39人、3日から連続2ケタだと報じている。累計感染者数も5000人台で、宣言解除も近しを思わせていた。これに比べて現状はどうか。
昨日の衆院予算委員会で菅義偉総理は新規感染者で見る限り「ステージ2」に達していると宣言解除をにおわせる発言をしていた。ここ数日の感染者数の推移をみないと判断できないが、前回は2ケタの発生であった。まさかその数か月後、一日2000人をこすリバウンドが来るとは、ほとんどが思っていなかった。
振り返ってみるとあの時もそうだったが、宣言の解除は安倍内閣最後の「政局」に利用されていた感じだった。今回も菅内閣は総理の子息と総理府高官との会食などをめぐって苦しい立場にあり支持率が低下している。その挽回のための宣言”解除”だとすれば困る。前回の教訓を忘れないで欲しい。