彼岸の入り。季節の移りは正直だ。近所のマンションの庭の紫木蓮の花が春の匂いをかぎつけて咲き始めていた。コロナの緊急事態宣言解除を待たず家人は墓参に出かけたが、老生はStay at homeをおおせつかった。
大相撲春場所が序盤5日目を終えて大荒れだ。横綱鶴竜の休場は問題外としても久しぶりに出場した白鵬が折角2連勝しながらもケガで欠場、正代、朝之山,貴景勝3大関も初日から誰かひとりか二人が負け、5日目までの3大関のトータル成績は8勝7敗。昨日5日目も正代が寄り切ら、貴景勝が押し倒された。大関相撲ではない。
大関だけではない。今場所に大関復帰をかける4連勝だった照ノ富士にも土がついた。この結果、5連勝力士は前頭4枚目の妙義龍一人となった。双葉山時代からの70余年の相撲ファンだが、横綱、大関、三役以外の力士がたとえ序盤といえども連勝で頭に立つのは”前代未聞”だ。
妙義龍がこのまま勝ち進むかどうかわからないが、この1年ほど調べてみたら、2010年1月場所徳勝龍(17枚目)、7月場所照ノ富士(17枚目)11年1月場所大栄翔(1枚目)と3人も平幕力士の優勝が出ている。昔のように番付け通りの時代ではなくなってきたのか。