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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

稲村公望先生の『フーバー大統領回想録』 (その11・12・13)未定稿

2015年09月11日 | 政治

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フーバー大統領回想録(その11)未定稿

近衛文麿は、昭和20年12月16日未明に自決したときの「遺書」に、「僕は支那事変以来多くの政治上過誤を犯した。
これに対して深く責任を感じておるが、いはゆる戦争犯罪人として米国の法廷に置いて裁判を受けることは堪へ難いことである。
殊に僕は支那事変に責任をかんずればこそ、此事件解決を最大の使命とした。
そして、此解決の唯一の途は米国との諒解にある徒の結論に達し、日米交渉に全力を尽くしたのである。
その米国から今犯罪人として使命を受ける事は、誠に残念に思ふ。しかし、僕の志は知る人ぞ知る。
僕は米国に於てさへそこに多少の知己が在することを確信する。
戦争に伴ふ興奮と激情と勝てる者の行き過ぎた増長と敗れた者の過度の卑屈と故意の中傷と誤解に基づく流言飛語と是等輿論なるものも、
いつか冷静さを取り戻し、正常に伏するときも来やう。是時始めて神の法廷に於て正義の判決が下されやう。」と書いた。
Tenth.
The tenth loss of statesmanship was the refusal to accept the proposals which his Ambassador informed him came from the Emperor of Japan for a three months' stand still agreement in November, 1941.
Our military officials strongly urged it on Roosevelt. Japan was then alarmed that Russia might defeat her ally, Hitler.
Ninety days' delay would have taken all the starch out of Japan and kept war out of the Pacific.
As the Stimson diary disclosed, Roosevelt and his officials were searching for a method to stimulate an overt act from Japanese.
Then Hull issued his foolish ultimatum and were defeated at Pearl Harbor.
The train of losses and this Japanese victory in the Japanese occupation of all South Asia were incalculable.
Further, with loss of sea control , Hitler and Togo were able to destroy our shipping in sight of our own shores.

最後のTogoは、文脈からして、Tojoのミスプリと思われるが、回想録の内容としては極めて重要な内容である。
(つづく)


フーバー大統領回想録(その12)未定稿

フーバーの回想録は、昭和16年の11月に, 天皇陛下が3ヶ月間のスタンドスティル、すなわち冷却期間をおこうとの提案を、
駐日の米国大使を通じてされたが、ルーズベルトはこの提案をも拒否したと書いている。
米国の軍事担当も、冷却期間の提案を受け入れるべきであるとルーズベルト大統領に促している。
当時、日本はロシアが、同盟関係にあったヒトラーを打倒する可能性を警戒していたのである。
九十日の冷却期間があって、(戦端開始の)遅れがあれば、日本から全ての糊の部分を取り去ることになって、太平洋で戦争する必要を無くしたに違いない。
スティムソンの日記が明らかにしたように、ルーズベルトとその幕僚は、日本側から目立った行動が取られるように挑発する方法を探していたのだ。
だから、ハルは、馬鹿げた最後通牒を発出して、そして真珠湾で負けたのだ。
損害がどんどん発生して、南アジアでの日本の占領で日本が勝利することは、計算できなかったのだ。
更には、制海権を失って、ヒトラーと東条が、米国の海岸が見えるところで、アメリカの船舶を破壊することができるようになったのである。
(つづく)


フーバー大統領回想録(その13)未定稿

フーバー回想録の原本の879ページに掲載されている。
昭和16年の11月の土壇場で、三ヶ月の冷却期間の提案が日本から行われたとの記述がある。
上記の翻訳は筆者の訳であるので、万一間違いもある可能性があるが、例えば、taken all the starch out of Japan のスターチとは何かよくわからない。
慣用句であろう。英語と翻訳の専門家のご意見を頂戴したい。
徳富蘇峰は、昭和17年3月8日東京日日新聞に「日本が七重の膝を八重に折って、
提携を迫るも、昨年(昭和十六年)8月近衛首相が直接協商の為に洋上にて出会せんことを促しても、まじめに返事さへ呉れない程であった。
而して米国、英国・蒋介石・蘭印など、いわゆるABCDの包囲陣を作って蜘蛛が網を張って蝶を絞殺するが如き態度を執った。
而して、彼等の頑迷不霊の結果、遂に我をして已むに已まれずして立つに至らしめたのだ。」と書いているが、
ようやく、フーバー大統領の回想録が、70年の時間が経って、徳富蘇峰のその言論がアメリカ側からも裏付けられたと感じる次第である。
(つづく)

★ 私のブログに稲村先生の許可を得て「プレミアムメールマガジン」から『フーバー大統領の回想録』を転載しているので、まだご覧になっていらっしゃらない方は下記のリンクをクリックなさってください。


稲村先生の「フーバー大統領回想録」
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/91d88b218e1d01dc966d2d138179dd35(その1・2)

http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/bff71e65cc5dc652747190e6d304ac2a(その3)

http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/1f7dcbd75e3e208e857b3ba6a30dba9c(その4・5・6・7)

http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/0e10bb174289bbdeaedf9687203f1c44(その8・9・10)



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大水害・・・大変心配しています。

2015年09月11日 | 災害

http://news.yahoo.co.jp/story/27 (写真)


鬼怒川決壊…12人不明、住宅多数が流される読売新聞 9月10日(木)21時14分配信

 台風18号から変わった低気圧の影響で、関東や東北では10日も雨が続き、栃木県や福島県では50年に1度の規模の記録的な大雨となった。

 茨城県常総市では、鬼怒川の堤防が決壊し、住宅が流され、市街地が広範囲に浸水。12人が行方不明になっているという。栃木県でも1人が死亡、別の川に流された1人が重体となったほか、読売新聞のまとめでは全国で25人が重軽傷を負った。被害全容はつかめておらず、さらに増える可能性がある。東北は11日も激しい雨が続く見込みで、気象庁は引き続き注意を呼びかけている。

 同庁によると、10日午後6時までの48時間雨量は、栃木県日光市で614ミリ、鹿沼市で483ミリ、茨城県古河市で271・5ミリを記録するなど、関東や東北の11か所で観測史上最多を更新した。同庁は10日未明から朝にかけて栃木県と茨城県に大雨の特別警報を発表、同日夜に一部解除した。

 鬼怒川は10日午後0時50分頃、常総市新石下付近(川幅約430メートル)の左岸堤防が約20メートルにわたって決壊した。県によると、この決壊などで約6500棟が浸水したと推定される。

 国土交通省によると、事前の浸水想定区域は約10キロ下流までの約37平方キロ。同区域には約2万2000人が住んでいるが、最大で深さ5メートルの浸水となる恐れがある。

 茨城県などによると、11日午前0時までに常総市には計353人から救助要請があり、うち70人をヘリなどで救助した。ただ、要請を受けた後、12人と連絡が取れていないという。

 警察庁によると、10日午後11時現在、常総市の鬼怒川決壊現場付近で、約690人が救助を求めている。同市のショッピングセンター「アピタ石下」の約50人などが含まれているという。

 同市はこの日午前2時20分に、浸水エリアを含む2773世帯、8143人に避難指示を出していた。

 一方、栃木県鹿沼市では、土砂崩れに巻き込まれた無職、小林フミ子さん(63)が死亡した。ほかに、同県日光市で排水溝を点検していた20歳代の男性が川に流されて意識不明の重体となっている。

 11日午前0時現在の読売新聞のまとめでは、埼玉など10都県で25人が重軽傷を負った。床上浸水は茨城、栃木、埼玉など9都県で227棟、床下浸水は12都県で925棟に上った。茨城、栃木、宮城の3県で7万8658世帯の21万4383人に避難指示が、千葉など7県で46万1492世帯の100万3538人に避難勧告が、それぞれ出された。

 国交省によると、決壊などの河川の氾濫被害が出ているのは約30河川に及ぶ。(以上、読売)

★ 仙台も被害を受けていて心配です。

仙台でも豪雨 20万人避難勧告2015年9月11日(金) 1時43分掲載 .

記録的豪雨 宮城・仙台市青葉区などで20万6,436人に避難勧告

宮城・仙台市で10日午後11時20分、青葉区などに9万7,127世帯、20万6,436人に避難勧告が出された。(フジテレビ系(FNN))


★ 自衛隊による救助、ありがとうございます。 また、避難所にみなさまが肩を寄せ合っていらっしゃいます。
この頃、天災が多い、異常気象も気になります。

こんなになっているなんて心配でたまりません・・・。
コメント (7)
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