その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロイヤル・オペラ Cherevichki (The Tsarina’s Slippers:女帝の靴)

2009-12-09 05:34:32 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 昨日の記事と前後しますが、先週土曜日にロイヤルオペラに「Cherevichki (The Tsarina’s Slippers女帝の靴)」を見に行きました。期待以上にとっても楽しい舞台でした。

 ロシアの若い男女のラブ・コメディですが、魔女や悪魔が出てきたり、バレエシーンがあったりで、クリスマスの家族向けにぴったりです。チャイコフスキーの聴きやすく美しいメロディ、頻繁に変わる舞台、ロシアの華やかな民族衣装、美しいバレエ、聴きどころ満載のアリア、3時間たっぷり楽しめました。

 今回はロイヤルオペラでは初の舞台とのことですが、出演者もほとんどがロシア人キャスト。いつもとはちょっと違う雰囲気がしたのは、気のせいでしょうか。

 歌手陣の中では、ヒロインのOxana役のViktoria Yastrebovaがとても気に入りました。まさにはまり役で、美しいが、ちょっとわがままな若い女性を上手に演じていました。歌も声量はそれほどではありませんが、とても綺麗な歌声でした。男性陣は相手役のVakulaのVsevolod Grivnovは可もなく不可もなく、Oxanaのお父さん役のバリトンがすごい迫力でびっくりしました。

 第3幕にはバレエのシーンが多く織り込まれています。ロイヤルバレエのメンバーが踊っていたようですが、踊り手さんがみんな綺麗なのにびっくり。もちろん、踊りも美しく、バレエも楽しめ一粒で2度おいしいお得感がありました。

 今日はバルコニー左手の立ち見席(何と10ポンド)。立っているのは普段のイギリス人とのパブ吞みで鍛えられているので苦になりませんし、私はむしろ座っているとすぐに眠くなってしまうので、かえって立って見る方が集中して観劇できます。ただ、今日は最初の第1幕1場の前半はずーっと死角の左手隅を中心に話が進んでおり、最初の10分ちょっとは全く見えない状態。最初に乗り遅れたと思いましたが、その後はほぼ影響なく見ることができました。映画とほとんど変わらない値段で、オペラが見れるので、これまたすごいお得感満載でした。







The Tsarina's Slippers
Saturaday, December 05 7:00 PM

Credits
Composer
Pyotr Il'yich Tchaikovsky

Director Francesca Zambello
Set Designer Mikhail Mokrov
Costume designs Tatiana Noginova
Lighting Designer Rick Fisher
Choreography Alastair Marriott

Performers
Conductor Alexander Polianichko
Oxana Viktoria Yastrebova
Vakula Vsevolod Grivnov
Solokha Larissa Diadkova
Chub Vladimir Matorin
The Devil Maxim Mikhailov
Schoolmaster Viacheslav Voynarovskiy
Pan Golova Alexander Vassiliev
Panas John Upperton
His Highness Sergei Leiferkus
Master of Ceremonies Jeremy White
Wood Goblin Changhan Lim§
Dancers Dancers of The Royal Ballet
コメント (2)
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