その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

2010 ウィンブルドン テニス観戦記 その2

2010-07-02 04:53:12 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 ついに、ウインブルドン入場!!!中に入ると、既にすごい賑わいだった。まさにお祭り。センターコートの壁にはツタが茂っている。この人ごみ、活気、陽射しは、湿度だけが全く異なるものの夏の高校野球の甲子園球場周辺そのものである。

(入り口にあるトーナメント組合せ表)


(センターコートの入り口)


 人をかきわけて進むものの、有名選手の出るコートは既に一杯。センターコートなんぞは当日券は先着200名限りだから、整理番号6000番台の私らは、全くお呼びでない。生シャラポアを見たいなあと思っていたのだが、そのためには第1コートの出待ちをするぐらいしかない。シャラポア嬢の出待ちに賭けてひたすら第1コートの出入口でひたすら待つか、それとも、他の選手の試合を見に行くか、苦渋の選択だったが、シャラポア嬢はあきらめた。

 日本に居る時に、テレビではしばしば見ていたものの、20近くのコートが並び、ごくごく間近でいろんな選手、ゲームを見られるのは、想像通りのウインブルドンだった。土曜日のせいか、センターコートや第一コートのようなスタジアム形式のコート以外のグランドコートは6つほどしか使われておらず、これらのコートは座席数がそれほど多くないため、既に占有されていた。そこで、目ならしとして、全英オープンに並行して、グランドコートで開催していたジュニアの試合を見学することとした。たまたま、日本人の女子選手が出ている試合に巡り合った。EMI MUTAGUCHIさん、将来の伊達公子選手だ。ジュニアとはいっても、高校生ぐらいで、とっても上手い。しかし、残念ながら惜しいところで負けてしまった。



 ジュニア選手の応援の後は、コートを移動して、本来の選手権の試合を見ることにした。ここでもコート前に、並ぶこと30分ぐらい。でも、巡り合わせ側が良く、第18コートの最前列に席を確保できた。選手が5メートルも離れていない、手の届くところにいる。まずは、女子のシングル3回戦。Na Li(CHN)[第9シード] vs Anastasia RODIONOVA (AUS) 女子とはいえすごい迫力。さすが、本物は違う。

(コートに入るのも並びます)


(試合前のサイド決め)


(Na Li選手。とても力強いです)


(Anastasia RODIONOVA選手)


 続いて、男子シングルス3回戦。Fabio Fognini (ITA) vs Jullen Benneteau(FRA) [第32シード]これまた女子よりもさらにスピードとパワーにただただ圧倒される。試合も前半ワンサイドゲームかと思った試合が、途中で流れが変わり、両選手、観衆も大いにエキサイト。結局、ファビオ選手が流れを引き寄せきれずに負けてしまったが、とっても楽しいものだった。



(ファビオ選手。惜しくも敗れましたが、声援の多い人気選手でした)


(堅実で冷静なプレイが光ったJullen Benneteau選手)


(ボールボーイの機敏な動きが印象的です)


 試合後、せっかくなのでセンターコートを見学。スタンドには入れないが、スタンドの通路は自由に出入りできる。入場係の人に頼みこんで、ゲームの合間に写真だけ撮らせてもらった。一瞬の見学だったが、満員の観客が来ている服の色あいのミックスとテニスコートの芝の美しさが印象的だった。観衆のどよめきとかは、まさに夏の甲子園そのものだった。

(センターコート)


(センターコートの試合はモニターで見学)


 私はこれで十分楽しんだので、6時半頃、失礼したが、同僚は引き続き観戦。センターコートのリターン(既に帰ったお客さんの)されたチケットのリセールを狙って、引き続き残った。翌日、聞いた話では、リセールの行列に並ぶ前に、センターコートの通路をウロウロしていたら、帰路に着くお金持ちそうなマダムからセンターコートチケットを譲り受けたそうだ。アンディ・マリーのゲームを目の前で見たと言って感激していた。こんなこともあるらしい。

 とにかく、陽射しが強く、随分日焼けしたのがつらかったが、ホント楽しい、お祭り体験だった。

※いつも、オペラのレポートで参考にさせていただいているロンドンの椿姫さんのブログで、娘さんのウインブルドン観戦記が紹介されていました。なんと、2泊のテントによるOvernight Queでセンターコートを観戦されたとか(→こちら)。私は、まだまだ修行が足りない。

 2010年6月26日観戦

コメント (2)
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