その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

葉加瀬太郎さんのサマ‐コンサート (Taro Hakase Summer Moods)

2010-07-03 16:57:36 | コンサート (in 欧州)
 葉加瀬太郎さんのコンサートに出かけました。恥ずかしながら、葉加瀬さんのことはロンドンに来て初めて知りました。そのことを話すと、「知らなかったんですか?」と、何人もの人に驚かれましたので、よっぽど有名な方なんですね。今は、生活をロンドンに移しているようで、この日の会場となったカドガンホールでは年に数回定期的にコンサートを開催されているようです。

 会場は日本人の方がとても多かったです。半分以上は日本人だっかかも。仕事やゴルフを通じて知り合いになった駐在員の方たちを何人もお見かけしました。家族連れも多かったです。

 コンサートは楽しかった。この人、もちろんすごい音楽家なのですけど、それ以上に素晴らしいエンターテイナーですね。聴衆をウキウキさせ、音楽を楽しませる雰囲気作りが素晴らしいと思いました。特に、何か楽しませるために仕掛けを張り巡らせるというわけではありません。彼の楽しそうな表情、音楽を楽しむ姿勢、選曲、曲の合間に入るちょっとした曲の紹介、演奏仲間との演奏中の掛け合い、そんなこんなが混ぜ合わさって、楽しさいっぱいのコンサートになるのです。昨年のプロムスで、ヨーヨーマのコンサートを思い出しました。音楽ってこんなに楽しんだよ、ということがコンサート全体を通じてたっぷり伝わってきます。彼個人のことはもちろん知らないのですが、とっても人間性豊かな、おおらかな人のような気がします。

 選曲はクラシックの名曲や現代の映画音楽、そして、本人作曲の曲が、バランス良く配置されていました。葉加瀬さんの曲は、どれも皆、耳に優しく、一度聞いただけでメロディが耳に残る良い音楽でした。これも知らなかったのですが、ANAの乗降時に機内で流れる曲は、葉加瀬さんの作曲なのですね。私は日本に居る時から出張時等、たいていANAに乗っていて、この曲はとても好きな音楽だったので、とってもサプライズでした。好きな音楽を、オリジナルの形で、作曲者の演奏で聴く。とても、幸せでした。

しみじみと、来て良かったと思わせてくれる演奏会でした。






Friday 2 July, 2010
7.30pm
Taro Hakase
Summer Moods

Taro Hakase violin
Maciej Janas piano
Milos Milivojevic accordion
Corentin Chassard cello

Programme:
Brahms: Sonata No.2 in A major Op.100
Dvorak: Sonatine in G major Op.100
Hakase: La Fiesta for the New World
De Falla: Spanish Dance
Morricone: Medley of Moriicone
Simonetti: Mardrigal
Fauew: Sicilienne
Rachmaninoff: Vocalise
Hakase : Another Sky
Piazzola: Libertango
Liszt: Hungarian Rhapsody No.2
Strauss II: Tritsch-Tratsch Polka
Monti: Csardas
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私を愛したスパイ (The spy who loves me)

2010-07-03 00:10:53 | ロンドン日記 (日常)
 基本的に俗っぽい性質なので、本能的にワイドショーネタが結構好き。イギリスではワイドショーっぽいTV番組がないのが、ちょっと寂しい。

 昨日、今日と、もしイギリスのTVにワイドショー番組があったら、朝から晩までこの話題で持ち切りに違いないという事件が、高級紙、大衆紙を問わず新聞紙面をにぎわしている。

 もとはと言えば、今週月曜日(6月28日)に米国で一斉にロシアのスパイが捕まった事件の報道。The Timesとかも当初は、「この冷戦後の世界でもロシアのスパイは暗躍しているのだ」というトーンで、国際政治問題的、かつスパイ話の大好きなイギリスらしい取り扱いをしていて、「流石、イギリス」と感心していたのだが、今日の記事では完全にワイドショー話になっていた。

 何かというと、捕まった中に美人スパイ(写真 右)が居て、その美人スパイは、2002年にイギリス人男性(写真 左)と結婚して、2006年に離婚するまで、4年間一緒に生活していたのである。そしてその元夫君の存在が判明し、彼のインタビュー記事が掲載されているのだ。なんでも、彼は水曜日の朝に、父親から「お前の元ツマが、新聞の一面にでとるぞ」と電話で教えてもらって、自分の元ツマがスパイだと知ったという。そして、その後、MI5(情報局保安部)から電話があったらしい。

 上の写真の他に、紙面2面を使って、7枚もの彼女の写真が掲載されているが、ホントに可愛い感じする美人である。この人がスパイというのは、007もビックリの世界で、ジェームス・ボンドも信じられないんではないか。


 もしかしたら、貴方の奥(旦那)さんも、どっかのスパイかもしれませんよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする