その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ハムステッド シアター 『サロメ』 ("Salome" at Hamptead Theatre)

2010-07-17 20:15:35 | ミュージカル、演劇
 家から比較的近いところにHampstead Theatreというミニシアターがあります。一度、どんなところか行ってみたいと思っていたのですが、6月下旬から「サロメ」をやっているということで、オペラはこの間見たので、演劇ではどうなるのか興味深く、行ってみることにしました。


 中は、丁度、150名から200名位定員の、とてもこじんまり劇場です。ただ、設備はとても新しく、椅子もとてもクッションが効いていて快適な劇場。そして、なにより、舞台が手の届くようなところにあり、俳優さんの表情や演技の迫力が直に伝わってくるのが嬉しいです。その昔、友人の劇団が下北沢のミニシアターで行った芝居を見に行ったのを思い出しました。

 さて、「サロメ」は、なんともエロチックでグロテスクな演出でした。サロメや王の性的錯乱ぶりを強調しており、いささか趣味が悪いと言えば悪い。原作からしてエキセントリックなので、それほど驚く程ではないですが、オペラのように音楽が無い分、演出の印象がより強くなる。舞台設定は現代、もしくは未来?を感じさせるもので、無機質な効果音と合わさって、SF映画(マトリックスみたいな)を観るようでしたが、それなりに楽しめるものでした。

 俳優さんはいずれも熱演。ミニシアターならではの俳優さんの息遣い、体温までを感じる舞台だった。あえて、難を言えば、サロメはちょっと軽すぎるんじゃないかなあ。プリンスと言うより、ヤンキー姉ちゃんという感じでちょっと自分のイメージと違った。王も中年狂気オヤジだったので、これもイマイチ。

 やっぱり、音楽があるオペラの方が好きかも。

 しかし、こんなに気軽に、近くで演劇が楽しめるのは嬉しいです。また、時間のある時に、ふらっと立ち寄ってみたいと思います。

(カーテンコール)



Headlong and Curve Theatre, Leicester present

Salome

by Oscar Wild

22 June - 17 July 2010

Cast: Zawe Ashton, Richard Cant, Vyelle Croom, Sam Donovan, Jaye Griffiths, Con O’Neill, Nitzan Sharron, Tom Byam Shaw, Seun Shote, Tim Steed.

Director: Jamie Lloyd
Set and Costume Designer: Soutra Gilmour
Lighting Designer: Jon Clark
Composer and Sound Designers: Max and Ben Ringham
Movement Director: Ann Yee

at Hampstead theatre

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とある職場の会話 夏休み

2010-07-17 08:27:05 | ロンドン日記 (日常)
先日のバルセロナでの会議後の会食での会話。仕事や職場の話題、ワールドカップなど話題はいろいろだが、やはり季節柄、夏休みの話題ははずせない。

一緒のテーブルだったメンバーの夏休みのさわりを紹介すると・・・

オランダ人マーケティングマネジャー: 昨年買ったスペイン北部の別荘にて3週間ゆっくり
フランス人支店長: フランス南部のリゾート(名前は忘れました)で2週間。自宅でバカンスの前後3日づつお休みで計3週間。
アイルランド人(イギリス勤務)プロダクト部長: 家族でアイルランド帰郷及び友人家族とキャンプで3週間
スペイン人営業部長: スペイン南部のリゾートで2週間。自宅で一週間で計3週間。
私: とりあえず1週間のお休みの予定。旅行はスコットランドへ3日ほど。

同僚達も、日本人があまり休暇を取らないのは知っているので、驚かれると言うより、改めて、呆れられているという感じです。

おかしいな〜、同じ会社に勤めているもの同士なのに何でこんなに違うんだろう。

日本人も休むようになってきたとはいえ、欧州人にはかなわない。もちろん個人としては、欧州人並みの休暇がとれればうれしいけどるにこしたことはないけど、周りへの迷惑とかどうしても考えちゃうし、日本の会社ってみんなで一生懸命労働することに価値を置いてきたからこそ、成長してきたみたいなところもあると思っていて、日本人が欧州人みたいに休みを取ることが普通になったら、日本人の競争力ってなんだろうと真剣に思っちゃう。生産性を上げるべきだという議論もあるのもわかるし、これまでの日本みたいに滅私奉公で、休みも取らずただがむしゃらに働くのが良いとも思わない。要は、オンとオフをしっかり切り分けて、生産性上げて、メリハリつけて仕事をして、成果を上げればいいのだろうが、卵と鶏の議論みたいなところもあって、ただただ休みを取ることを奨励したり、時間外を削ることに一生懸命になっている今の日本の風潮もにも疑問が残る。

自分の考えがまとまっていないので、わけのわからない文章になっているが、休みを取ることを奨励してがゆえに会社の業績が落ちたという話は聞いたことがないから、日本企業の会社員はよっぽど無駄な仕事をしているということなのだろう。

思い切って、今年は2週間ぐらいとってみようかな〜

2010.7.16
コメント (6)
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