その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

東京から見るロンドン

2012-08-07 03:57:47 | ロンドン日記 (日常)
 無事、日本に到着しています。多くの人から言われた通り「暑い」です。

 成田空港から自宅に着いたら丁度、ロンドンオリンピックの女子マラソンをやっていました。3年半前のアナログテレビから、液晶のデジタルテレビに変っている自宅のテレビに映るロンドンは、雨こそ降っていたもののロンドンってこんな街だったったっけ?と思うほど、建物の白壁、公園の緑、石畳の道のグレイなどなど、色彩豊かで美しい街並でした。狭く、薄暗く、圧迫感のあるシティの通りでさえ、絵になる歴史あるヨーロッパの道並みに映っていたのには驚きました。まるで、全然、別の街を見ているような、親近感と違和感が入り混じった、とても不思議な気分です。

 マラソン周回コースの多くの部分が、つい1ケ月前に走ったブリティッシュ10kマラソンのコースと被っていたのは、嬉しいものでした。地下鉄ストライキの時に、自宅~会社を走って通勤したコースとも少し被っています。14時間前まで毎日の生活の一部だった街なのに、映った映像に私のリアリティはもう存在しない。これも寂しいような、既に懐かしいものをみるような、複雑な気分でした。

 早速、ネットにも接続してみたのですが、ブログやフェイスブックのロンドンの友人達の書き込み記事が、もう遠い別の世界の事に感じられます。かといって、日本の友人の記事が、自分の世界とも感じられない、宙に浮いたような、地に足がついていない気分です。

 適応プロセスの一部なのだろうと思うのですが、ロンドンの生活で、仕事、オフ問わず、いろんなことに対する自分の投入感が高かった分、反動が少し怖いところであります。まあ、そんなことは言っているのも帰国1,2日のことで、直ぐに押し寄せる現実の中で、新しい出会い、再会に胸躍らせ、再び前のめりになって行くのもきっと間違えがないのですが・・・
コメント (4)
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