その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

「ドビュッシー、音楽と美術」展/ ブリヂストン美術館

2012-08-26 09:39:00 | 美術展(2012.8~)


 ブリヂストン美術館で開催中の「ドビュッシー、音楽と美術」展を訪れました。「ドビュッシーと印象派や象徴派、さらにはジャポニスム等の関係に焦点をあて、19世紀フランス美術の新たな魅力をご紹介する」(展覧会HPより)もので、パリのオルセー美術館、オランジュリー美術館との共同企画です。

 実は、今年3月にパリのオペラ・バスティーユに「ペレアスとメリザンド (Pelléas et Mélisande) 」を見に行った際に、オランジュリー美術館に立ち寄ったのですが、その時、丁度この企画展をやっていました。ただ、生憎、時間の関係でゆっくりと見ることができず非常に残念だったのですが、今回、同企画の展覧会が東京で開催されていることを知り、狂喜したわけです。


(こちらは2012年3月訪問のオランジュリー美術館)

 半年前は駆け足で眺めただけなので記憶が定かでないのですが、展覧会の構成・展示品は、パリとほぼ同じような記憶があります。ドビッシーが交流したり、影響を受けた人々・画家と関連した絵画や工芸品が展示されています。ドニ、ルロール、ドガ、ルノアールなどなどの作品です。オルセーやオランジェリーからの海を渡ってきた作品に加えて、ブリヂストン美術館所蔵の関連作品が展示されています。(展覧会のHPはこちら→

 私が一番好きだったのは、エドワード・バーン・ジョーンズの「王女サプラ」。物思いにふけりながら本を読む美女と美しい色遣いに見とれていました。オランジュリーでは、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの絵があった記憶があるのですが、今回は習作だけが飾ってありました。(あと、エドモンド・レイトンの「ペレアスとメリザンド」の絵もあった気がするのですが、これは記憶違いかもしれません。)


(エドワード・バーン・ジョーンズの「王女サプラ」)

 音楽、美術、文学等の一連の芸術活動が、相互に与えた影響の一例を見るのに、とても面白い企画展であり、お勧めです。金曜日は夜8時までやってます。(金曜夜は空いていて、とってもゆっくり鑑賞することができました)


 2012年8月23日 訪問
コメント (2)
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